ヤマカン初オリジナルTVアニメ来年放送、コミカライズも

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「涼宮ハルヒの憂鬱」「かんなぎ」などを手がけた山本寛監督の初オリジナルTVアニメ「フラクタル」が、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」他にて2011年1月より放送。スクウェア・エニックスのWEBマンガサイト「ガンガンONLINE」ではアニメに先駆け、2010年9月よりコミカライズ版も連載開始する。

「フラクタル」キービジュアル。(C)フラクタル製作委員会

「フラクタル」キービジュアル。(C)フラクタル製作委員会

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「フラクタル」の舞台は退廃した未来。世界を管理する驚異的なシステムの開発と、その崩壊が物語の引き金となる。山本監督がアニメ監督を志した原点「冒険ファンタジー」へと挑戦する意欲作だ。アニメーション制作はA-1 Picturesで、山本監督率いるアニメ会社Ordetがプロダクション協力に加わる。

ストーリー原案は東浩紀、キャラクター原案はイラストレーターの左、シリーズ構成を行うのは「とらドラ!」などに携わった岡田麿里が行う。

「フラクタル」ストーリー

世界を管理する“フラクタル・システム”が完成し、人類は史上初めて、もはや働かなくても生きていくことができる圧倒的な楽園に足を踏み入れた。
それから千年―
システムはいまだに生き残り稼働し続けていたが、もはや誮もそのシステムを解析できなかった。
多くの人々が、その維持こそが、人類の幸せの条件だと信じて疑っていなかった。
物語は、そんな「フラクタル」が崩壊し始めた、ある大陸の片隅の島で始まる―
漫然と日々を生きる少年・クレインは、ある日何者かに追われ崖の下に転落した少女・フリュネを助ける。
少女との出会いに心躍らせるクレイン。だが、フリュネはペンダントを残しクレインの前から姿を消した。ペンダントに残されたデータには、少女の姿をしたアバター、ネッサが閉じ込められていた。
ネッサとともにフリュネを探し旅にでるクレイン。そこで彼は“システム”の秘密を知ることになる―

制作スタッフ

監督:山本寛「私の優しくない先輩」「らき☆すた」「かんなぎ」
原作:マンデルブロ・エンジン
シリーズ構成:岡田麿里「黒執事II」「CANAAN」「とらドラ!」
ストーリー原案:東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」*第23回(2010年)三島由紀夫賞受賞
キャラクター原案:左「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」
アニメーション制作:A-1 Pictures「宇宙ショーへようこそ」
プロダクション協力:Ordet「BLACK★ROCK SHOOTER」

山本寛監督による声明

アニメについて、随分悩みました。
もう一年以上になるでしょうか。それくらいずっと。
それでも細々とアニメに関わったり、
いろいろなところでアニメについて語ったりし続けましたが、
語れば語るほど、考えれば考えるほど、暗澹たる気持ちでいっぱいになる、
そんな毎日でした。
「もうアニメは駄目かも知れない」
そんな言葉がこっそりと、しかし何度も脳裏を過ぎりました。
しかしやはり、このまま諦めるのは、あまりに後ろめたい。
自分をここまで育ててくれたアニメに、あまりに不義理なのではないか、
最近になって、漸くそう思えるようになりました。
いや、あるいは意地のようなものかも知れません。
犬死覚悟で、もう一本だけアニメを監督してみようと思います。
これは本当の意味で、わが身を賭した勝負となるでしょう。
これが失敗すれば引退も辞さない。覚悟はもうできています。
しかしそれでも、今の皆さんに伝えるべきものがきっとある、
私のことばで伝えなければならないことがある、
そう信じる心、私の中にひとかけらだけ残った、信仰心と言ってもいい、
それを胸にもう一度、もう一度だけ、
アニメを作ろうと決意しました。
どうなるか解りませんが、切なる祈りを込めて。
アニメの未来に光が差す日を夢見て。
「フラクタル」でお会いしましょう。

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ヤマカン初オリジナルTVアニメ来年放送、コミカライズも http://natalie.mu/comic/news/35930

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