アニメ「ワンパンマン」第3期が、テレ東系列ほかで放送されている。第3期本編は、ONE・村田雄介による同名マンガの単行本17巻にあたるエピソードからスタート。S級ヒーローたちと怪人協会幹部たちの戦いや、平熱系最強ヒーロー・サイタマの活躍などが描かれる。
コミックナタリーでは第3期の放送を記念し、「ワンパンマン」の大ファンを公言する人気ゲーム実況者・あっきぃにインタビューを行った。チャンネル登録者数100万人超を誇る個人活動に加え、2.5次元歌い手グループ・AMPTAKxCOLORSのメンバーとしても活躍の幅を広げるあっきぃ。そんな彼が、なぜ「ワンパンマン」に魅了され続けているのか。作品との出会いから、自身の活動の支えにもなっているというキャラクターたちの“心の強さ”、そして待望の第3期への熱い期待まで、ファンならではの視点でたっぷりと語ってもらった。
取材・文 / 岡本大介
熱いバトルとギャグが両方ある感じが「あ、こういうの好きだな」って
──今回は「ワンパンマン」第3期の放送記念ということで、作品の大ファンであることを公言されているあっきぃさんにお話を伺います。
よろしくお願いします!
──さっそくですが、最初に「ワンパンマン」を知ったきっかけから教えていただけますか?
はっきりとは覚えていないんですけど、かなり前に友達から教えてもらったんです。「なんでもワンパンで倒しちゃう、マジで今までで一番最強の主人公のアニメがあるよ」って言われて。最強キャラっていろいろな作品にいると思いますけど、その中でも「ダントツで一番」って言うので、それは気になりますよね。ともかく、「第1話だけでも観てみて」と勧められたのがきっかけですね。
──実際に第1話を観たときのファーストインプレッションはいかがでしたか?
いやもう、友達の言う通りすぎて驚きました(笑)。めちゃくちゃ強い敵でも一瞬で倒しちゃうのが印象的だったし、僕自身ギャグ系のアニメがめっちゃ好きなので、熱いバトルとギャグが両方ある感じが「あ、こういうの好きだな」って。そこからすぐ原作の単行本も全部集めました。
──ちなみに、普段はどんなジャンルのアニメを観ることが多いんですか?
昔だったら「魔法陣グルグル」、最近だと「SPY×FAMILY」とか、割とギャグ系や異世界系が多いですね。なので、ここまでバチバチに戦うバトル作品にハマったのは初めてかもしれないです。あ、でも「HUNTER×HUNTER」は昔から好きなので、初めてではないのかなあ。
──アクションがありつつも、日常描写やコメディ要素がある作品がお好きなんですね。
そうですそうです! アクションやバトル作品の合間で描かれる“日常パート”がめっちゃ好きなんですよ。「ワンパンマン」も、ほのぼのしている日常の感じが大好きで。
──その日常からバトルへの振り幅が、「ワンパンマン」は特にすごいですけどね。
それがまたいいんですよ。しかもサイタマの場合、バトルはワンパンで終わって、すぐにまた日常パートが続いたりもしますし。
自然と人が集まっていく“サイタマ組”を箱推ししてます!
──サイタマは数ある最強キャラクターの中でも別格の存在だと思いますが、彼のどんなところに惹かれますか?
主人公で最強なのに、その強さを周りに自慢したり、ひけらかしたりしないところですかね。観ている側としては、むしろ「早くみんなにバレてほしいな」って思うところもあるんですけど、でもちょっとずつ周りの人たちが彼の本当の強さを知っていって、それで自然とサイタマの周りに人が集まっていく感じがいいですよね。
──最初は弟子のジェノスくらいでしたけど、だんだんと増えていきましたよね。
そうなんですよ! 本人的には「友達欲しい!」っていう感じじゃないとは思うんですけど、彼の人柄に惹かれて自然と人が集まっていって、気づけばみんなで仲良く日常を送っていて。サイタマの家に集まるジェノスやキング、(地獄の)フブキはもちろん、なんだかんだ面倒見のいいシルバーファングとか、あのあたりのメンバーがわちゃわちゃしてる感じがたまらないんです。なので、サイタマ個人と言うよりも、“サイタマ組”のような感じで“箱推し”してる感覚に近いですね。
負けすぎてむしろ愛くるしい。だからジェノスが好き
──「ワンパンマン」はキャラクターの数も膨大ですが、個人的にお好きなキャラクターは誰ですか?
好きなキャラばかりなんですけど……さっき言った“サイタマ組”は箱推しとして、個人で言うとガロウと(戦慄の)タツマキはめっちゃ好きですね。
──ガロウはどんなところに惹かれますか?
過去にいろいろあって、今は自分が“悪”になることで彼なりの信念を実現しようとしていますけど、やっぱりカッコいいですよね。ワルぶってるけど、子供には優しかったり、あと戦いの中でどんどん成長していく感じとか。第3期でもすごく活躍すると思うので、彼の戦いをアニメで観られるのが本当に楽しみです。
──確かに、“成長していく”という意味では、サイタマよりもむしろガロウのほうが少年マンガの主人公っぽいですね。
そうですよね。サイタマはもう完全にカンストしちゃってるんで(笑)。だから感情移入しやすいのはガロウかもしれないです。あと“成長”という意味ではやっぱりジェノスも外せないです! 彼もどんどん成長していくじゃないですか? それなのに毎回負けちゃうっていうところがもう、むしろ愛くるしく思えてきちゃって。
──(笑)。ジェノスは負けるのがテンプレみたいになっていますよね。
いわゆる“お約束”ですよね(笑)。そのたびに改造を施して強くなって戻ってきて、サイタマに「先生のおかげです」とか言ってる感じも最高です(笑)。
──あっきぃさん自身は、ジェノスのように誰かに対して「この人についていきたい!」と思うことってありますか?
ありますよ。それこそ僕にも“師匠”って呼んでいる先輩がいるんです。先輩グループのすとぷりメンバーのころんくんという方で、もう8~9年くらいの付き合いになります。昔からライブを観に行って「めっちゃカッコいいな」って思っていたんですけど、それが今では一緒の舞台に立たせてもらう機会もあって。まさに憧れであり“師匠”ですね。
──あっきぃさんも、ジェノスのように「師匠、なんでもやります!」みたいな感じなんですか?
そんな感じっす、僕、けっこう体育会系なんで(笑)。ふと思ったんですけど、だから僕はジェノスのことが好きなんですかね? 僕もどちらかと言えばいじられキャラなので、親近感が湧くのかも(笑)。あんなに強いのにあっけなく負けちゃうところとか、上半身だけの状態になりながら「すいません、また負けちゃいました、先生……」みたいな(笑)。とにかく愛くるしくて、ついつい愛でたくなっちゃうんですよ。
──ジェノスの弟子っぷりは大きな魅力ですよね。あともう1人挙げてもらった戦慄のタツマキについては、どんなところがお好きですか?
タツマキは……シンプルにかわいい(笑)。一見するとわがままではあるんですけど、でも文句なしに強いっていうのがやっぱりカッコいいですね。あと、妹(フブキ)が大好きなところとか、性格も属性も含めて大好きです。
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心の強さが見えるキャラクターが好きなんです


