劇場版「SHIROBAKO」制作状況をプロデューサー陣が赤裸々トーク、新キャラ情報も

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劇場版「SHIROBAKO」のイベントが、本日3月24日に東京・東京ビッグサイトにて開催された「AnimeJapan 2019」にて行われた。

左から安原絵麻役の佳村はるか、P.A.WORKSの堀川憲司プロデューサー、インフィニットの永谷敬之プロデューサー。

左から安原絵麻役の佳村はるか、P.A.WORKSの堀川憲司プロデューサー、インフィニットの永谷敬之プロデューサー。

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イベントは安原絵麻役の佳村はるかが司会を務め、P.A.WORKSの堀川憲司プロデューサー、インフィニットの永谷敬之プロデューサーが登壇。2018年4月に制作が発表された劇場版について、佳村に「制作は順調ですか?」と尋ねられると2人は含みのある笑顔を見せつつ、堀川が「当然シナリオは終わっています」と話し、永谷も「制作開始を発表してからの1年で、だいぶ進んだなという印象はあります」と答える。堀川が「シナリオのときから分かってはいたんですが、尺に収まりそうにないんです」と苦労を明かすと、永谷が「劇場版『SHIROBAKO』は2時間の映画になります」と補足し、続けて「アニメ映画は90分から100分くらいのものが多くて、一般的な映画も2時間を超えるものはあんまりない。長ければ長いほど説得力が生まれるというものでもないので、何が正解かはやってみなければわからないんですが……いま現場が抱えている問題はなんとかしたいと思います」と苦笑した。

「SHIROBAKO」新ビジュアル

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またキャラクターの変化について聞かれると、堀川が「今回のお話はざっくりいうと、TVシリーズの数年後になります。なので、それを意識して衣装は変えています」と明かす。永谷が佳村にだけこっそり絵麻のビジュアルを見せると、佳村は「あーなるほど!かわいい!オシャレをしている感じがします」と感想を述べた。さらに新キャラクターが登場することが永谷の口から発表され、さらにその新たな女性キャラクター“宮井(仮)”の線画がお披露目された。永谷は「“(仮)”は本当に仮なので、変わる可能性があります」と前置きし、「数日前に水島監督に相談して、今日ここにいる人たちだけにお見せすることができたので、帰ってホームページを見ても更新されてません(笑)。もしお友達に載ってないと言われても、確固たる信念で『宮井(仮)はいる!』と押し通してください」と呼びかけると、観客は拍手で応えた。

佳村が「個人的な質問ですが、絵麻はどうなっていますか?」と尋ねると、2人は言葉を濁しつつ、堀川は「数年経って皆それぞれ成長して、壁にぶつかりながらそれを乗り越えるという話になっているので、いいポジションで葛藤していると思います」と示唆する。永谷は先がけてビジュアルが発表された宮森あおいについても「活躍するかはわかりませんよ。アニメ業界の日常を切り取るというのが作品のテーマなので、そこに予定調和はないです」と力強く語った。“アニメ業界の日常を切り取る”という点については堀川も言及し、「劇場版にも僕らの“今”が、かなりストレートに反映されています。4月から始まる朝ドラ(NHKの連続テレビ小説「なつぞら」)がアニメ業界の黎明期の話なので、ぜひそれと比べてほしいです」と語った。

そして最後に佳村から投げかけられた質問は「完成時期はどのくらいでしょうか」というもの。堀川が「(現場の)プロデューサーからは『年内に必ず完成させます』と聞いていますが、それは2時間に収まった場合なんですよね」と漏らすと、永谷は「尺が何分になるかは、このあと後ろで話しましょう(笑)」と答え、また「P.A.WORKSさんが年内って言ってるのであれば、そう遠くない未来に観てもらえるようになるのかなと。その前に前売券が売られると思うので、ぜひ買ってな!」と観客に呼びかけた。

安原絵麻役の佳村はるか。

安原絵麻役の佳村はるか。[拡大]

最後に永谷は「これは僕の勝手な意見ですが、いいものできてるな、きっと『SHIROBAKO』ファンの皆さんに喜んでもらえるんじゃないか、と素直に思える感じで進んでいるので、本編を何度でも復習してもらって、楽しみにお待ちください」とメッセージを送り、堀川は「P.A.WORKSも今、この業界でどのように戦っていくか、もがきながらがんばっています。僕らががんばっている姿をエンターテイメントにして残すという、そういう作品のチャンスをいただけたのはありがたいことなので、僕も完成を楽しみにしています」と思いの深さを覗かせた。そして佳村は「TVシリーズが終わってからもう何年も経つのに、この人数の方が劇場版を楽しみにしてくださっていると思うと、とてもうれしいです。おふたりの熱い話やバトルも聞けて(笑)、劇場版が本当に楽しみです」と感想を述べ、イベントを締めくくった。

「SHIROBAKO」はアニメ業界で働く5人の女性を中心に描いた群像劇。P.A.WORKSが手がけるオリジナルアニメとして、2014年10月より放送された。劇場版はTVシリーズに引き続き、監督を水島努、脚本を横手美智子が担当する。

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劇場版「SHIROBAKO」

監督:水島努
脚本:横手美智子
キャラクター原案:ぽんかん(8)
アニメーションキャラクターデザイン:関口可奈味
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:P.A.WORKS

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(c)「SHIROBAKO」製作委員会

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