「春待つ僕ら」はひとりぼっちの女子高生・美月と、彼女が出会った個性豊かなバスケットボール部員の男子を描く青春ストーリー。土屋は「たくさんの方々の愛情のおかげで無事、『春待つ僕ら』は誕生日を迎えることができました」と感慨深げに語り、今の心境を「卒業式に参加する気分」と述べる。「朝ドラをやって以降はキラキラした青春映画に出ることが多くて、そのスタートを切ったのが2015年。そこから3年経ち、高校生も3年で卒業するので、私も女優として3年間制服を着るお仕事をしてきた集大成なのかなと思いながら撮影しました。無事お届けできてうれしいです」と笑顔を見せた。
司会から撮影でこだわったシーンや印象的な場面を問われると、平川監督は「若者たちのやる気に熱気に負けないようにしようと思った46歳のおじさんです」と述懐。稲葉は「バスケのシーンは見返すと全部思い出が蘇るなというくらい、熱が入っていたなと。ここは(シュートが)決まるまで時間がかかったなとか、これは一発で決まって盛り上がったなとか、みんなの熱が乗っかっていて、それを監督が(映像に)収めてくれた」と振り返る。磯村も稲葉と同様バスケのシーンを思い返し、「匠海はスリーポイントシュートを本番一発で決める。その瞬間に俺たちも『うおお!』ってめちゃめちゃ盛り上がるんですね。それがそのまま映像になっているので、現場で生まれた熱気やチームワークのよさがバスケのシーンに出ている」と説明。杉野は美月が作文を読むシーンを挙げ、「太鳳ちゃんからそのシーンにかける思いを聞いていたし、監督とのセッションがあったというのも知っていたから、そこは心に響くものがありました」とコメントした。
小関は美月の「がんばれー!」というセリフが、「全国のがんばっている方に届いてほしい」と触れる。また「監督が『がんばれー!』のセリフのあとに、全員の顔を(映像で)抜いていく。がんばっている人に対して『がんばれ』と言っている姿が、心臓を握られるくらい感動したポイント」と語った。北村は稲葉と交わした会話の内容を明かし、「くじけそうになったとき、稲葉くんが『でもこれを乗り越えられるキャスティングなんだと思う。僕らがここに集められたのは乗り越えるためだ』と言ってくれて、感銘を受けたんです。本当にこのメンバーだから作り上げられた映画だし、それが随所に表れています」と振り返った。
「春待つ僕ら」は全国で公開中。
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