「I"s」桂正和がサプライズに大喜び、白石聖のキャスティング理由は“ヒロイン感”

桂正和原作による実写ドラマ「I"s」の制作発表会が、本日12月13日に都内で開催された。

発表会には瀬戸一貴役の岡山天音、葦月伊織役の白石聖、秋葉いつき役の柴田杏花、磯崎泉役の萩原みのり、麻生藍子役の加藤小夏、寺谷靖雅役の伊島空、ナミ役の春花、森崎祐加役の須藤叶希、豊島圭介監督、安里麻里監督、桂が登壇した。全13話で放送される本作について、岡山は「『I"s』って登場人物が多いんですが、主役ということで出演するほとんどの役者さんと対峙してお芝居をさせていただけました。主役の特権というわけじゃないですけど、いい経験ができました」と挨拶する。

豊島監督は本作のキャスティングについて「誰がどのキャラクターを演じるのかを決めるのは、ものすごく楽しかったです。天音くんが一貴役というのは最初に決まったんですが、そこから大々的なオーディションをやったり、個人的に役者さんに会いに行ったりして（ほかのキャストを）決めていって」と振り返る。約700人のオーデイションで伊織役に選出された白石は、「700人も受けていたのを知ったのはここ最近なんです。その中で私を選んでいただけたのは本当にありがたいことだなと思っています」と語りながら、「伊織は高校の演劇部から芸能界に入っていくんですが、その中で彼女の成長が描かれています。知らない世界の中で揉まれていくのは伊織にとっても心情の変化が激しかったと思うんですが、それは（女優である）自分の境遇ともリンクする部分だと考えています」とコメントする。

伊織役のオーディションに審査員として参加したという桂は、白石を選んだ決め手について「笑顔ですね。あとヒロイン感がすごいあったんです」と明かす。桂の発言を受け、白石は「本当にうれしいですね。恐れ多いなと思いつつ、ありがたい限りです」と喜びを噛み締めた。

本作のプロデューサーが「I"s」全体のテーマ性を背負っているような存在と評するいつきを演じた柴田は、「『I"s』っていろんな角度からさまざまな目線で見ることができるので、テーマは1つじゃないとは思うんですけど……。（恋愛において）人を大切にすることと自分を大切にすることっていう、一見すると相反していると思える部分が等しくなったときに夢は叶うんだよっていうのが（いつきを演じて得た）テーマの1つなんじゃないかと思います」と説明。4人のヒロインの中で最も積極的な泉役を演じた萩原は、「観ている方に泉というキャラを愛してもらいたかったですし、ただのライバルキャラクターになりたくなかったんです。1人の女の子が好きだという気持ちを伝えているというのを、視聴者の方にも伝えられたらいいなと思って演じていました」と思いを吐露する。本作で初めてドラマの撮影に参加した加藤は撮影前に行われる本読みの意味を理解しておらず、台本を持たずに現場を訪れてしまったことを春花に明かされ、「（発表会が始まる前に）『その話をするよ』と言われていたんですが、ホントに言うとは思わなかった（笑）」と苦笑いした。

また桂はドラマを作る上で「ドラマとマンガでは媒体が違って表現方法も変わってくるので、（作る上で）都合の悪い部分とか、『こういうふうにしたいな』と思う部分があったらどしどし変えてもらってもいい」と伝えたことを明かし、「ドラマを観たときに、自分の脳内にあった作品のイメージに近かったです」と太鼓判を押す。一方で「（原作に）忠実に映像を作っていただいたんですが、セリフの言い回しが90年代の感じがして古いなと感じましたね。そこは今風にしてもいいのにと思いましたけど（笑）」と笑いながらダメ出しした。

このほか発表会では桂がキャスト陣に送ったというイラスト色紙が披露されるシーンも。さらにイラストが得意だという白石が描いた似顔絵と登壇者からのメッセージ色紙がサプライズで桂に渡されると、桂は「ちょっと若く描いてくれてありがとう（笑）。こんなことしてもらったの初めて！」と喜んだ。最後に岡山は「『I"s』に出演することが発表されてから、どの現場に行っても必ず『I"s』やるんだねと言ってもらえるんです。それだけ特別な思い入れを持っている方がたくさんいる作品だと思います。そういう方たちはもちろん、僕よりも下の『I"s』に触れたことのない世代にも楽しんでもらえる、見る人を選ばない間口の広い作品になっています」とアピールした。

連続ドラマ「I"s」は、BSスカパー！およびスカパー！オンデマンドに放送・配信。明日12月14日21時に事前メイキング特番がオンエアされたのち、12月21日21時より放送がスタートする。