囲み取材には、日向翔陽役の
一方、6作品目にして初参加となる照島役の船木はプレッシャーがあったことを明かし「烏野メンバーにいい影響を与えられるよう、全力で盛り上げていきたいと思っています」と意気込みを見せる。またバレー経験者だという中島役の柳原は「練習をズル休みをしてしまった罪悪感よりもバレーをまたやりたいと思う気持ちや、ピンチサーバーに選ばれたときの手の震えには共感できます。中3の最後の試合はスローで覚えています」と話し、「人生初めてのボーズ頭には抵抗もあったけど、猛と和久南にはすごく思い入れがあるので、しっかり届けられたら」と熱く語った。
本公演でこだわった点について聞かれた木下は、「『“はじまりの巨人”』ということで、初心に返るというか、今までやってきたことも踏まえながら、『ハイキュー』の面白いエッセンスを詰め込みました」とコメント。また秋には「ハイパープロジェション演劇『ハイキュー!!」“最強の場所(チーム)”」が上演されることに触れ、「次の公演につながるような、未来のある作品にしたい」と述べた。
条善寺や和久南など、本公演で新たに加わったメンバーについて「いいエッセンスを与えてくれた」と語る須賀。稽古場の様子から、本作にかける強い気持ちを感じたと言い「烏野高校としては、下から突き上げられるというか。休みの日も稽古してたり、早くから稽古場にきてアクロバットの練習したりとか見ていると、負けてられない」と続けた。また川原の「僕らも負けずにスキルアップ、レベルアップしていきたい」という言葉に、「(川原は)烏野のダンス番長ですから。“カウントおじさん”って、僕らは愛着を持って呼んでいるんです(笑)」と笑いを誘った。
「“最強の場所”」で烏野高校のキャストが卒業することについて、須賀は「僕らが卒業するのは次なので、まずは春公演をしっかり成功させるっていうのが1番」とコメント。そして「秋公演が決まっているからこそ出せる色っていうのがあると思う」と語り、本公演では次作へつながる演出が取り入れられていることも明かすと、「秋公演に向けての思いみたいなのも感じて頂きつつ。春公演を観てくれれば、『“最高のチーム”』がより楽しめる。俺、いいこと言った(笑)」と笑顔を見せた。
「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“はじまりの巨人”」では、烏野高校が春高バレーの宮城県代表予選に進出。日向と影山の新攻撃をはじめ、前作「“進化の夏”」で描かれた東京合宿を経て、大きく成長した彼らの新たな戦いが描かれる。ステージでは総勢33名の役者たちがパフォーマンスをするほか、青葉城西高校の及川徹や岩泉一、伊達工業高校の青根高伸、二口堅治、黄金川貫至といった面々が映像で登場する。
前半で烏野高校が戦う相手は、“誰よりも遊ぶ”をモットーにしたお祭りチーム・条善寺高校。主将の照島を中心に、高い運動能力を活かした型に嵌らないプレイで、日向や影山たちを翻弄していく。条善寺メンバーが見せるスピーディーなアクロバットは必見だ。また後半の守りと連係に優れたチーム・和久谷南と戦いでは、負傷した烏野の主将・澤村に代わって試合に挑むことになった縁下の成長も描かれる。また最強のライバルとして、日向たちの前に立ちはだかる白鳥沢学園高校のエーススパイカー・牛島若利とのやり取り、東京予選でぶつかる音駒高校と梟谷学園高校の試合も描写。さらに「“最高のチーム”」へと繋がる青城と伊達工の試合も見どころだ。
東京公演は明日4月28日から5月6日まで日本青年館ホールで上演されたのち、兵庫・あましんアルカイックホール、福岡・福岡国際会議場、宮城・多賀城市民会館、大阪・オリックス劇場を巡演。そして6月8日から17日まで、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて凱旋公演が実施される。