試写会には新井と、ドラマのエンディングテーマを担当する
司会から「宮本から君へ」がドラマ化されての心境を聞かれた新井は「うれしいのはもちろんなんですが」と切り出し、「マンガ家になって、何かを表現する以上、誰かに影響を与えたいと考えていた。今回、映像化されたことで、何人かには中継ぎの役目ができたようでうれしい」とコメント。司会から“中継ぎ”とはどういう意味かを尋ねられると、「よくオリジナリティとかって言うけど、突出した天才でない限りは誰だって前にいる人たちの影響を受けていて、そこに何かを上乗せしている」と私見を述べ、「最近小説を読んでいて、自分も過去の名作にたくさん影響を受けているなと改めて思った。自分がいいと思ったものを、その下の世代に伝えられたらそれでいい。(ドラマ化で)そういう仕事ができたと証明されたような気がする」と胸の内を語った。
その後、新井たちはテレビ東京の新入社員と一緒にドラマ第1話を鑑賞。上映後、ここで完成したドラマを初めて観たという新井は「ありがとうです、本当に」と感慨深そうに感想を述べる。またフォトセッションへと移るタイミングで、ドラマの主演を務めた
登場早々、「僕から学ぶことは、はっきり言ってないと思いますよ」と宣言した池松に、新井も「俺にだってないよ、今日もこんな(干し首が描かれた)シャツ着て来ちゃってるし(笑)」と応答。ドラマでは実際に新井が勤めていた文具メーカーのビルの外観をそのまま使用させてもらっているそうで、新井は「懐かしかった」と当時を振り返る。飛び込みの営業で自社のセールスポイントを聞かれ、考えた末に「ないですね」と答えてしまったエピソードも実話だと明かし、「でも、飛び込みの営業は何軒も行ったけど、正直に『ないですね』って言っちゃったところからは後で発注が来たんだよね」と話して新入社員たちを驚かせた。
新入社員から「自分の中でこれだけは曲げないと決めていることはありますか」と尋ねられた新井は、「主語は必ず一人称、自分にすること」と回答。「会社を代表するとか、複数形の主語にすると、人はろくでもないことしかやらないし考えない」と述べ、「それを自分に課しています」と伝えた。池松は「僕自身は何もない」としつつも、「宮本として言うなら、傷つく覚悟。新井先生は“連戦連敗”という表現をされてましたけど、それだけ何回も戦える勇気が宮本の一番のセールスポイント。これはどんな世界にも通じると思います。それが宮本浩から皆さんへ伝われば」とコメント。池松は最後に「このドラマが皆さんにとっての応援歌になればうれしいです」と語り、新井も「がんばってください!」とエールを送った。
テレビドラマ「宮本から君へ」は4月6日24時52分より放送開始。文具メーカー・マルキタに新入社員として入社した、恋にも仕事にも不器用な男・宮本浩の成長を描く。
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