第2期の実施期間は、4月1日から2019年3月31日まで。新たなゲスト講師に黒瀬陽平、
正規受講生の定員は25名で、受講料は29万1600円。聴講生は15名を募集し、参加には14万5800円がかかる。応募締め切りは3月27日だが、先着順につき予定人数に到達次第受け付けは終了。3月17日には第1期の最終講評会を実施予定で、ニコニコ生放送を使った無料中継も行われる。また3月23日にはゲンロンカフェで無料説明会を開催。主任講師のさやわかが第2期のプログラムについて解説し、聞き手として
さやわか(主任講師)
マンガのことを語り続けよう。それが僕たちの使命だ。
今の時代に、マンガを作る技術、マンガ家の立場、マンガという表現のあり方は、どんどん移り変わっている。それらすべてひっくるめて、つまりは「新しい時代のマンガの作られ方」を、みんなで考えて、自覚的に学んでゆく。僕たちはそれを、続けなければいけない。
なぜそう思うのか?
「ひらめき☆マンガ教室」第1期をやっているあいだ、受講生から、また講義をネット配信などでご覧になった方から、気になる意見をいただくことがあった。それは「マンガなんて、面倒なことを考えず、好きなように描いて、楽しんで読めば、それでいいんじゃないですか?」というものだ。
たしかにそうだ。マンガは娯楽で、描くのも読むのも、楽しいものだ。描き手の思いを直截に描き出せるし、読み手も、それをダイレクトに味わえる。そこが、マンガの素晴らしいところだ。
けれど、上記のような意見を受けて思うのは、その表現を実現するために、マンガ家たちがどれだけ工夫して、うまく思いが伝わるように研鑽努力しているのかは、まだまだ十分に知られてはいないんだな、ということだ。そしてまた読者の立場でも、ふだん自分たちがどんな読み方をしてマンガをうまく味わっているのか、それがどんなにすごいことか、まだまだ気付いていないのではないか。
それを知れば、マンガはもっと面白くなる。描き手はマンガを通して、自分の創造力をさらに羽ばたかせることができる。読み手はそのコマが、台詞が、物語が、なぜ面白いのかをより具体的に知ることができる。
第1期では、現役のマンガ家たちが、その神髄を受講生に伝えてくれた。受講生たちもその教えに学んで、次第に理解を深めて、自覚的な表現や語りを生み出してくれた。ひらめき☆マンガ教室は、そういう場として起動することに成功したのだ。
そこで、第2期を開催する。この場所を、マンガについて自覚的に考え、表現し、語る、そんな人の集まる場所として継続したい。この理念に基づき、まず
作り手と読み手、双方の立場から、今のマンガのすごさをもっと伝えて、次の世代へ受け継ごう。あなたも、その一員になってほしい。
西島大介(ひらめき☆プロデューサー)
悪いけど、ひらめけば、勝ち。
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リンク
- ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 – ゲンロンスクール
- 【講評・無料生放送】江上英樹×武富健治×西島大介×さやわか「第1回 ゲンロンひらめき☆マンガ大賞選考会」【ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 最終講評会】 @TETSUHEN @ryosuketono - 2018/03/17 18:00開始 - ニコニコ生放送
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「ひらめき☆マンガ教室」2期生募集中、新ゲスト講師に田中圭一や古屋兎丸ら - コミックナタリー https://t.co/JTLEvy8897