新海誠作品を手がけるコミックス・ウェーブ・フィルムの新作映画が夏に

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「君の名は。」をはじめとした新海誠作品を手がけてきた、コミックス・ウェーブ・フィルム制作による劇場アニメ「詩季織々」が、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて今夏公開される。

「上海恋」のカット。

「上海恋」のカット。

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「小さなファッションショー」のカット。

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「詩季織々」は中国の3都市を舞台にした、「陽だまりの朝食」「小さなファッションショー」「上海恋」の3つの短編からなる青春アンソロジー。中国で数々のアニメーション作品を制作するリ・ハオリン監督が、10年近く前に「秒速5センチメートル」を観賞し新海監督に憧れ、コミックス・ウェーブ・フィルムにオファーを送り続けたことから本プロジェクトが始動した。

「陽だまりの朝食」のカット。

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「詩季織々」では中国の暮らしの基となっている「衣食住行」をテーマに物語を進行。北京で働く青年と故郷の祖母のエピソードを描く「陽だまりの朝食」では、これまで実写作品を手がけてきたイシャオシンが監督を務める。広州で暮らす姉妹が織りなす「小さなファッションショー」で監督を務めるのは、CGチーフとして長年に渡り新海作品を支え続けてきた竹内良貴。「秒速5センチメートル」のオマージュ作品であり、1990年代の上海が舞台となる「上海恋」ではリ・ハオリンが監督を担当する。

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リ・ハオリン(李豪凌)監督コメント

人の一生は一瞬で過ぎ去り、人は何かを忘れ、誰かと別れ、離れていってしまう。そんな儚く消えゆくものを、美しい映像としてずっと残したいと思いました。
舞台となる上海の石庫門は、1980年代に生まれた私たちの世代には“実家”のような存在です。狭い中で、家族の距離は近く、温かい。しかし、時代とともに、人がいなくなり、石庫門は徐々に取り壊されています。幼少期、いつまでもその家に家族一緒に暮らしていくと思っていたのに、いつしか離れ離れに、そして永遠に別れる事になる。そんな“実家”への感情は“初恋”に似ていると思いました。
「上海恋」ではアニメーションという言葉を通して、それらの感情を皆様にお届けできれば幸いです。

イシャオシン(易小星)監督コメント

これまで実写作品を手掛けてきた私にとって、初のアニメーション監督作品です。
原作は、私が六年前に書いた短文です。当時の私は田舎から北京に来たばかりで、頼れる人も、友も、仕事の目標もありませんでした。ある寒い冬の夜、あまりの寂しさから、故郷を想い、祖母や家族との懐かしの味とその思い出を物語にしました。その作品は共感を呼び、映画化の提案も多く頂きましたが、今回縁あってこの企画のお話をいただいた時に、この原作でアニメに初挑戦しようと決めました。
唯一残念な事は、祖母に捧げた作品だったのですが、完成する2か月前に祖母が亡くなり、その目で観て貰えなかった事です。ただ、天国にいる祖母も、微笑んでくれると信じています。

竹内良貴監督コメント

この作品を作るにあたり、中国の広州の街中を歩き回りました。近代的な真新しいビルが立ち並び、かと思えば昔ながらの町の風景もそこかしこに息づき、それらがものすごい速さで変化していくという、まさに時代の変化を絵に表したかのような光景がそこにはありました。
そこで暮らす人々はどのような思いを抱いて生活しているのでしょうか。
様々な人たちがいると思います。幸せな人、つらい人、未来に希望を抱く人、あるいは流されて生きている人もいるかもしれません。色々想像することができると思います。
この僕の作品は服をキーにして姉妹の関係性の変化を描いていますが、それを通して何か感じ取れるものが見終わった後に残ってくれれば幸いです。

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(c)「詩季織々」フィルムパートナーズ

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ティグレ @Masked_Tigre

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