池田理代子50周年展、高見沢俊彦も「還暦過ぎのオスカルです」と駆けつける

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池田理代子の展覧会「デビュー50周年記念展 池田理代子-『ベルばら』とともに-」が、本日3月8日に東京・日本橋高島屋にて開幕した。

池田理代子と高見沢俊彦。

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池田理代子

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一般入場の前に内覧会とオープニングイベントが行われ、池田が登場。「50周年記念展と聞いて、自分が一番びっくりしています。無我夢中で生きてきたなあというのが本当に正直な感想ですけど、この50周年展が過ぎたらきっと次は追悼展になるんだろうなあと思ったりしております」と冗談めかして挨拶する。そして「こんな長い間、少女マンガを描き続けられたことに、読者の方、編集の方に感謝するとともに、今回の展覧会のためにご尽力くださった皆さまに深く感謝申し上げたいと思います」と記念展の開催を喜んだ。

池田理代子と高見沢俊彦。

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続いてゴールドの衣装に身を包んだTHE ALFEE高見沢俊彦が颯爽と登壇して「還暦過ぎのオスカルです」とお茶目に語ると、記者から笑いが。「僕も先生の作品のファンでありますし、以前THE ALFEEのアルバムのジャケットを描いていただいたことがあります」と、2004年にリリースされた記念アルバム「THE ALFEE 30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37」のジャケットのために池田がTHE ALFEEのメンバー3人を描いたことに言及。「THE ALFEEが43年目ですから、まだまだ先生には敵わない」と話しつつ、「先生の作品は僕も好きな世界。これからどんな作品がまた生まれてくるのか楽しみであります」と真摯に答えた。このほか2014年にフランス観光親善大使に2人が任命された縁や、お互いのコンサートに招待しあった思い出などを穏やかに語り合い、オープニングイベントは幕を閉じた。

「デビュー50周年記念展 池田理代子-『ベルばら』とともに-」より。

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「デビュー50周年記念展 池田理代子-『ベルばら』とともに-」は6章構成。第1章「自立への道」では、1947年に大阪市で生まれた池田が19歳のときに雑誌デビューを果たし、週刊マーガレット(集英社)で次々と発表した短編や中編が展示されている。またこれまでに池田の作品が表紙を飾ったマンガ誌もずらりとお目見え。高校生の頃に読み、「ベルサイユのばら」の誕生にもつながったというツヴァイクの「マリー・アントワネット」や、貸本屋向けに描き下ろした「由紀夫くん」の原稿なども紹介された。

「デビュー50周年記念展 池田理代子-『ベルばら』とともに-」より。

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第2章は「華麗なる『ベルサイユのばら』」と題し、週刊マーガレット1972年21号から1973年52号まで連載された「ベルサイユのばら」の生原稿やカラー原画が、宝塚歌劇版「ベルサイユのばら」歴代公演の写真とともに登場。マリー・アントワネット、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ、アンドレ・グランディエらキャラクターの紹介パネルも壁面に飾られた。さらに宝塚歌劇版の衣装も展示され、会場を華やかに彩る。第3章「歴史ロマンを描く」では、「女帝エカテリーナ」「栄光のナポレオン-エロイカ」や「春日局」「聖徳太子」「篤姫」など池田が精力を傾けた歴史ものの原画を披露。第4章「少女から女性へ」では1974年に連載された「おにいさまへ…」など少女向けマンガの仕事、そして1980年代に大人の女性向けのマンガ誌に発表の場を移した池田の作品がディスプレイされている。

「デビュー50周年記念展 池田理代子-『ベルばら』とともに-」より。

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第5章は「音楽と『オルフェウスの窓』」。幼い頃からピアノを習い、一時は音楽の道に進もうとすら考えていた池田が、音楽学校で出会った3人の人間を軸に描いた「オルフェウスの窓」を中心に展示。なお池田は声楽家としても活動している。第6章「新しい挑戦」では、4コママンガ「ベルばらKids」や「ベルサイユのばら」のエピソード編など近年の著作のカラー原画や原稿などが並んだ。

本展は東京会場での開催を皮切りに、大阪、京都、神奈川を巡回。また池田が「決定ではございませんが、さまざまな会場を回るよう準備を進めている段階です。2度とない50周年展なので、全国を回れたらうれしい」と意欲的に語っているように、ほかの都市にも巡回が予定されている。

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デビュー50周年記念展 池田理代子-「ベルばら」とともに-

東京会場

会期:2017年3月8日(水)~3月20日(月・祝)
会場:日本橋高島屋
開催時間:10:30~19:00(19:30閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料

大阪会場

会期:2017年3月29日(水)~4月10日(月)
会場:大阪高島屋
開催時間:10:00~19:30(20:00閉場)※最終日は16:30まで(17:00閉場)

京都会場

会期:2017年4月12日(水)~4月23日(日)
会場:京都高島屋
開催時間:10:00~19:30(20:00閉場)※最終日は16:30まで(17:00閉場)

神奈川会場

会期:2017年4月26日(水)~5月8日(月)
会場:横浜高島屋
開催時間:10:00~19:30(20:00閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)

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(c)池田理代子プロダクション

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