建築専門誌に異変アリ。新風吹き込むマンガ掲載

建築に関する総合情報を扱う専門誌、日経アーキテクチュア(日経BP社)2009年1月12日号に、建築をテーマにした読み切りマンガが掲載される。建築の魅力をわかりやすくアピールすべく、業界ユースの専門誌が取り組む新たな試みだ。

日経アーキテクチュア1月12日号に掲載される鈴木小波「じじぃの塔」より。気になる続きは本誌で。

日経アーキテクチュア1月12日号に掲載される鈴木小波「じじぃの塔」より。気になる続きは本誌で。

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「コミック・アーキ」と題したこの特集、掲載される作品は4本。「GREGORY HORROR SHOW ANOTHER WORLD」の鈴木小波、「てんぎゃん」「恐竜大紀行」の岸大武郎榎朗兆ら活躍中の作家陣に加え、日経アーキテクチュア副編集長の作品も掲載される。

また榎朗兆の作品では原作および用語監修を京都精華大学の建築系研究室が務め、同大学のマンガ学部教授として竹宮惠子も制作に協力している。

「業界の発展には一般からの理解が重要」と考える同誌は、これまでも「社会と触れるための課外活動」といった業界が一般社会に働きかけることの重要性を説く特集を組んできた。今回のマンガ掲載は、敷居が高いと思われがちな建築の世界をより身近に感じてもらう方法を探るべく生まれたという。

予約購読制のため一般書店での購入は困難だが、公式ウェブサイトで最新号から6カ月前までのバックナンバーが通販可能。取り扱う内容上、閉鎖的なイメージに陥りがちな専門誌業界に新風を吹き込む1冊となることは間違いないだろう。この機会に是非、未体験の世界に踏み込んでみてはいかが?

鈴木小波「じじぃの塔」あらすじ

平凡な家並みの続く住宅地にそびえる、未熟でいびつな「じじぃの塔」。同じ敷地に住む息子の健太郎、孫の孝太郎に厭われ、近所迷惑だとののしられながらも40年間、じじぃが自らの手でコツコツと築いてきた。

ある日見物にやって来たヤンキーに食ってかかり怪我をした孝太郎は、塔内に運び込まれ、初めて目にした異様だが秘密基地のようでもある空間の中で、塔づくりに込められたじじぃの真意を知ることになる──。

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