ミュージカル「メンフィス」の製作発表が、本日11月2日に東京都内で行われた。
1950年代のアメリカ・テネシー州のメンフィスを舞台とした本作は、当時タブーとされた黒人の音楽であるブルースをラジオやテレビ番組に紹介した実在の白人ラジオDJデューイ・フィリップスの半生を描いたミュージカル。2015年に日本初上陸を果たし、主人公のヒューイ・カルフーン役を
一般オーディエンスを招いて行われた会見には、演出・主演を務める山本のほか、出演者の濱田、
メドレーを歌唱後、ヒューイの決めゼリフ「ハッカドゥ!」のコールで再度呼び込まれたキャスト陣は笑顔で登場。2015年に続きヒューイ役を務める山本は「きっとまた再会できる作品だと思っていました」と再演の喜びを語り、「今回は演出としても携わっていますが、みんなと一緒に作っているという表現が正しいかなと。点と言うより、1つの大きな丸になるように作っているイメージです。前回は少し抽象的だったので、今回はよりリアルにシャープに描ければ」と構想を明かした。
山本と同じく日本初演から続投の濱田は、稽古が楽しくて仕方ないと現在の心境を明かし、「『メンフィス』の世界にずっと浸っていたいくらいです。山本さんがエネルギッシュな作品に仕上げてくれると思うので、楽しみにしてください」とファンに呼びかける。また自身が演じるフェリシアとの共通点について、「集中しすぎて周りが見えなくなるところだったり、思いの強さは彼女とリンクするところがあるかもしれません」と分析した。
2度目の参加となるジェロは「今回も出演させていただき光栄です。前回は歌とセリフを覚えることで精一杯だったので、今回は自分が話していないシーンをどう見せていくかについても考えていきたい」とコメント。新キャストの米倉は「キャスト、スタッフ、そしてファンの皆さんが初演から積み重ねてきた思いに敬意を示しながら、新しい『メンフィス』をお届けできたら」と意気込み、同じく初参加の伊礼は「人種差別というテーマを扱う本作にとても興味がありました。今回は山本さんが演出もされるということなので、いちプレイヤーとして力になれればと思います」と力強く語った。
また山本の印象を問われた濱田は「皆さんご存知だと思うのですが、耕史さんはとにかく天才なんですよ……! ご自身のお芝居をしながら、相手の呼吸にも合わせられる方なので全面的に信頼しています」と明かし、「今までお相手させていただいた方の中で一番すごいかもしれない」と絶賛。これを受けた山本は「実は僕、誕生日が10月31日で。“てんさい”なんですよ(笑)」とおどけてみせ、会場の笑いを誘った。
最後に山本は「人種差別をモチーフにしているので、作品のテーマを重く受け止めて観てくださる方はもちろん、時代背景がわからない方にも感覚的に楽しんでもらいつつ、最終的にこの物語の奥深さを伝えられるような作品にできるよう努めます」と意気込みを語り、会見を締めくくった。公演は12月2日から17日まで東京・新国立劇場 中劇場にて。
ミュージカル「メンフィス」
2017年12月2日(土)~17日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場
演出・振付:ジェフリー・ページ
演出・主演:
脚本・作詞:ジョー・ディピエトロ
音楽・作詞:
翻訳・訳詞:吉川徹
出演:山本耕史、
山本耕史のほかの記事
リンク
- ミュージカル『メンフィス』 | ホリプロ オンライン チケット
- 『メンフィス』日本版公式アカウント (@HOCKADOO_japan) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Jトラボルタ @eimaru3
ぐぬぬ……見ようかな…
ハッカドゥ!「メンフィス」会見で濱田めぐみ、山本耕史を絶賛「とにかく天才」 https://t.co/nWt7MH0nUz