氣志團×GLAY対バンライブ、貴重セッションに仙台熱狂

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氣志團の対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」と、GLAYの東日本大震災被災地支援企画「Thank you for your love」の共同企画によるスペシャルライブ「氣志團&GLAY Presents 極東ロックンロール・ハイスクール×Thank you for your love」が、昨日7月8日に宮城・Zepp Sendaiにて開催された。

アンコールでセッションする氣志團とGLAY。

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ライブ終了後、手をつないで挨拶する10人。

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氣志團

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GLAY

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以前より親交が深い氣志團とGLAYが、ライブで競演を果たすのは今回が4回目。先攻を務めるGLAYがステージに現れると、フロアからは絶叫が起こりオーディエンスが前方に殺到する。TERU(Vo)は「KISSESのみなさん、よろしくお願いします! GLAYファンのみなさん、楽しみましょう!」と挨拶し、1曲目「誘惑」に突入した。一気にフロアのテンションを急上昇させた後は「VERB」が始まる。TAKURO(G)とHISASHI(G)は華麗なターンを決めながらステージを動き回り、ライブを楽しんでいる様子をうかがわせる。

「今日は本当に楽しみにしてきました」と語るTERUは「3月11日から、東北も東京もいろんな不安と戦いながら生きてきたと思うけど。俺たちはみんなに少しでも安らぎや喜びを伝えられるようがんばります」と、仙台でのライブという特別な夜への思いを新たにする。続いては「サバイバル」。直前の自身の言葉を裏付けるかのように、力強い歌声でオーディエンスを鼓舞していく。さらに震災以降ファンからライブでの演奏が熱望されていたという「生きてく強さ」を演奏。熱いメッセージで東北のファンを励ました。

「FATSOUNDS」の後は「彼女の"Modern…"」が始まり、GLAYと氣志團双方のファンが狂喜する。全員が一体となってリズムに合わせて腕を振り、フロアも大きく振動した。「SHUTTER SPEEDSのテーマ」のイントロではJIRO(B)がステージ前方に進み出てアグレッシブなイントロを鳴らし、「楽しいね!」と笑顔を見せていた。

あっという間にGLAYのライブは最後の曲へ。TERUは「震災の後『自分たちにできることをやっていこう』と思って、曲を作ったり大阪でライブをやったりしてきたんですけど、今日やっと仙台に来れたことをうれしく思っています。遠くにいても、歌を通じてみんなに思いを届けられると思って作った曲を最後に歌います」と語り、震災を経て制作されたチャリティソング「Thank you for your love」を披露した。

TERUのアコースティックギターでの弾き語りから始まり、壮大なバンドサウンドへ展開するこの曲を、4人は東北のファンへの思いを乗せたかのような丁寧かつ熱い演奏で奏でる。彼らの気持ちを受け止め、フロアで涙ぐむファンの姿も見受けられる一幕となった。曲が終わるとTERUは「俺たちはずっと一緒です! 一緒に乗り越えていこうぜ!」と挨拶し、ステージを去っていった。

続いては氣志團のステージへ。「BE MY BABY」に乗せて登場した6人のライブは「房総スカイライン・ファントム」と「雷電」から始まった。硬派なパフォーマンスでフロアを圧倒した後は「木更津サリー」「BABY BABY BABY」が披露され、観客たちも一体になって綾小路翔(Vo)や早乙女光(Dance, Scream)と同じ振り付けを楽しんでいた。

先輩・GLAYを迎えてのライブに若干緊張気味なのか、綾小路は冒頭の勢い任せのMCの後「みんなに伝えたいことがある。人前で思いつきで喋っちゃダメだ! こんな大人になりたくなかったら前日にまとめておけ!(笑)」と話してオーディエンスを笑わせる。「愛 羅 武 勇」に入る前には綾小路が過去にGLAYと競演したライブの思い出を振り返り「俺たちが氣志團を結成した当時、すでにGLAYはスーパースターでした。そして俺たちは、まだまだ一緒にステージに立てるレベルじゃないと思ってる。だから俺たちはもっとビッグになって、いつか氷室(京介)さんやEXILEみたいにコラボすることを約束します!」と宣言。フロアから大きな拍手を浴びた。

「恋人」「愛してナイト!」とライブの定番曲が続いた後、「One Night Carnival」が始まる。GLAYファンもKISSESと一緒に踊り、氣志團のパフォーマンスを全身で楽しんでいる様子を見せる。ラスト近く、全員が合唱するシーンでは綾小路が「俺は全員に歌ってほしいんだ! 俺の夢が叶わなければ、JIROさんの家のポストに弱ったハトを2羽入れておくぞ!(笑)」とGLAYファンを脅し、歌詞を教えながら全員での合唱に導いていた。最後は「MY WAY」で締めくくり、6人は超満員の観客の歓声に見送られてステージを後にした。

アンコールでは氣志團の6人、そしてGLAYの4人が、この日限定のグッズのTシャツを着て登場。綾小路は「東北各地から集まってくれて本当にありがとう。震災以来、俺たちに対してみんなが求めてることはやっぱりエンタテインメントなんじゃないかって思ってて、そして俺たちにできることはGLAYを連れてくることだったんだよね(笑)」と冗談めかして話し、「GLAYの後にライブをやるってのがどんだけプレッシャーかわかる!?」と、この日の緊張具合を吐露していた。

10人編成のアンコール、最初の曲はTERUが「前に氣志團が函館に来てライブをしてくれたとき、俺たちもこっそり行ってこっそりステージに立ったんだけど(笑)。そのとき一緒にやった曲をやります」と紹介した「グロリアス」。ギター4本、ベース2本という圧巻のサウンドと、綾小路とTERUのツインボーカルに場内は大いに盛り上がる。サビでは双方のファンがこの日一番の大合唱を繰り広げた。

奇跡の対バンのラストを飾った曲は、氣志團の「スウィンギング・ニッポン」をアレンジした「スタンディング・センダイ」。Jリーグ・ベガルタ仙台のサポーターソングとして親しまれてきたこの曲を氣志團が“セルフカバー”し、GLAYとともに仙台のファンに届ける形となった。10人はそれぞれ笑顔を交わしながら演奏を続ける。曲が終わると10人全員が手をつなぎ、オーディエンスに挨拶。東北地方を元気づけたいという彼らの思いは会場中にしっかりと伝わり、メンバーがステージを去ってからも観客からの感謝の拍手はずっと鳴り続けていた。

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音楽ナタリー @natalie_mu

氣志團×GLAY対バンライブ、貴重セッションに仙台熱狂 http://natalie.mu/music/news/52810

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