ハナレグミ、会場の笑顔を呼んだZeppツアーファイナル

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11月5日に東京・Zepp Tokyoで、ハナレグミの全国ツアー「TOUR うたう」の追加最終公演が行われた。

ツアー終了後は新作アルバムのレコーディングに入ることを明かしていた永積。「TOUR うたう」で得たものが、新作にどんな形で反映されるのか楽しみなところだ。

ツアー終了後は新作アルバムのレコーディングに入ることを明かしていた永積。「TOUR うたう」で得たものが、新作にどんな形で反映されるのか楽しみなところだ。

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MC中はもちろん、ライブ中もバンドメンバーやオーディエンスとフレンドリーな会話を楽しんでいた永積。

MC中はもちろん、ライブ中もバンドメンバーやオーディエンスとフレンドリーな会話を楽しんでいた永積。

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今回のツアーには曽我大穂(Harmonica,Key)、ガンジー西垣(B)、中村亮(Dr)、おおはた雄一(G,Vo)の4人が参加し、永積崇(Vo,G)とともに絶妙なパフォーマンスを披露。ツアー最終日となったこの日も息の合ったアンサンブルを奏で、約3時間に及んだライブを大いに盛り上げた。

定刻過ぎ、穏やかに流れていたSEが止み、永積がふらりとステージに登場。「ようこそ! 週末なんで全力で盛り上がっていきましょう」と笑顔で挨拶をすると、ライブの幕開けにぴったりな「音タイム」を歌い始めた。楽曲の後半でバンドサウンドが加わると「わぁっ!」という歓声があがり、会場が熱を帯びていく。1曲目でオーディエンスの心をときほぐすと、続いて「あいのわ」「踊る人たち」とやわらかでグルーヴィなナンバーを連発。曲中で永積が誰かを抱きしめる仕草をみせ、フロアから冷やかすような声が飛び交った「愛にメロディ」に続いては、曽我の潤いのあるフルートが楽曲を彩る「レター」がスタート。永積が歌詞を「今日はZeppを目指す」に変えて歌うと、客席からは歓喜の声があがった。

野外フェスのような開放的なムードが漂い始めた頃、弾き語りコーナーへ。永積は「リードギターのおおはた雄一君とぴったりと寄り添って歌うコーナーを始めます!」と話し、1本のマイクを分け合うようにしながら賛美歌「慈しみ深き」の日本語カバー「ヒライテル」を披露。素朴なギターの音色と、ガンジー西垣と曽我のピアニカのかわいらしい音が会場に広がり、オーディエンスの笑顔を呼ぶ。そしてそのままボブ・マーリー「Three little birds」へと流れた。

「おおはたくんと絡みついて歌います!」という意味深な言葉から始まったのは、ボブ・ディラン「Don't Think Twice It’s All Right」のカバー。2人は歌詞に込められたメッセージを伝えるようにメロディを丁寧になぞる。オーディエンスはゆっくり体を揺らしその深みのある歌声に耳を傾けた。その後も「あいのこども」、カーティス・メイフィールド「PEOPLE GET READY」と続き、会場はアットホームな空気に包まれた。

「360°」がバンドモードで演奏された際は、あまりにも気持ちよさそうな観客の表情に「大丈夫寝てない? 寝てもいいんですけどね」と永積が問いかける場面も。イントロからフロアが鮮やかな反応を見せた「Jamaica Song」では、サビで会場いっぱいに「ラララ」の合唱が響き、アーティストとオーディエンスによる幸福なライブ空間が作り出された。本編の終盤はしっとりめの「あいまいにあまい愛のまにまに」を挟み、「…がしかしの女」「大安」といった晴れやかな楽曲が続けられる。ラストは幸福な週末を願うように「明日天気になれ」で締め。楽曲の最後には「Jamaica Song」同様大合唱が起き、大団円を迎えた。

熱烈なアンコールに応えてひょっこりステージに戻ってきた永積は、出てくるなり「こっからが長いですからね」と宣言。まずは弾き語りの「サヨナラCOLOR」で、フロアをセンチメンタルな空間に染め上げる。「こっから若干カラオケ状態になりますから……」というエクスキューズに続いては、はちみつぱい「塀の上で」のカバーと、児玉奈央に提供した新曲「SPARK」を弾き語り。ファンはワンマンでしか味わえない、サービス精神にあふれたセットを堪能した。

ここでバンドメンバーを再びステージに呼び込み、「ボク・モード キミ・モード」「家族の風景」などを続けて演奏。さらに「楽しいZeppツアーでした。またやるんでぜひ遊びに来てください」と語り、「ハンキーパンキー」をにぎやかにプレイ。再会を約束するような1曲を朗々と歌い上げ、ステージを後にした。

しかしメンバーが去った後も拍手は鳴り止まず、観客はいつしかダブルアンコールを求め始める。観客の思いに応えるように「すぐ出てきちゃった」と永積がはにかみながら姿を見せると、笑い声が起きた。そしてシンプルなスポットライトのもとで弾き語られたのは「光と影」。闇の中で凛とした歌声が響きわたり、オーディエンスの心を揺さぶっていく。曲の途中で泣いている観客の姿を認めた永積が「まぁ泣きなさんな」と語りかける一幕もあり、「TOUR うたう」ファイナルはあたたかな空気の中で終幕した。

「TOUR うたう」Zepp Tokyo公演セットリスト

01. 音タイム
02. あいのわ
03. 踊る人たち
04. 愛にメロディ
05. レター
06. ヒライテル~Three little birds
07. Don't Think Twice It’s All Right
08. あいのこども
09. PEOPLE GET READY
10. 360°
11. Jamaica Song
12. …がしかしの女
13. あいまいにあまい愛のまにまに
14. 大安
15. 明日天気になれ
<アンコール>
16. サヨナラCOLOR
17. 塀の上で
18. SPARK
19. ボク・モード キミ・モード
20. 心空
21. 家族の風景
22. ハンキーパンキー
23. 光と影

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音楽ナタリー @natalie_mu

ハナレグミ、会場の笑顔を呼んだZeppツアーファイナル http://natalie.mu/music/news/40299

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