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初代メンバーも集結!氣志團“成人式”で「今日だけは自惚れさせて」

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「氣志團結成二十周年記念公演 成人式 ~YOKOHAMA二十才ごえ~」記念撮影の様子。

「氣志團結成二十周年記念公演 成人式 ~YOKOHAMA二十才ごえ~」記念撮影の様子。

氣志團の結成20周年記念ライブ「氣志團結成二十周年記念公演 成人式 ~YOKOHAMA二十才ごえ~」が、1月8日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。

メンバーがステージに登場し、最初に演奏されたのは「房総スカイライン・ファントム」。さらに「甘い眩暈」「黒い太陽」といった楽曲を連続で披露し、ストレートなパフォーマンスで会場の一体感を高めていく。綾小路翔(Vo)は集まったファンに向けて「ここからお前らに世界で一番、いや人生で一番楽しい日を送るぜ!」と宣言。続く「One Night Carnival」では氣志團の“成人式”を祝うかのように、5000人の大合唱が会場に響き渡った。

西園寺瞳(G)、星グランマニエ(G)、白鳥松竹梅(B)、サポートの叶亜樹良(Dr)による圧巻のアンサンブルが楽曲の世界を引き立てた「潮騒の子守唄」が終わると、ステージ上のLEDビジョンにはバンドの結成当時を振り返る映像が流れる。綾小路は「『バンドがやりたい』という一心だった」と氣志團を結成したときの思いを語り、メンバー1人ひとりも結成や加入の経緯を語るが、それぞれのキャラクターが表れまくった語り口調に客席からは笑いも起きた。

再びステージに現れたメンバーが奏でたのは「BOYS BRAVO!」。しかし途中で綾小路が歌詞を飛ばしてしまい、ステージに倒れ込むというハプニングも。続く「330」では星のボーカルと綾小路のコーラスが見事なハーモニーを奏でる。初期の名曲「湾岸夜想曲 ~ルシファーズ・ハンマー'94~」も披露され、客席からはイントロで大歓声が起こった。その後に流れた映像では、氣志團の音楽と振り付けやダンスの関わりをメンバーが解説。“観客も踊れるダンス”がバンドの大看板になったことをそれぞれが振り返った。

その後は微熱DANJIを加えて「恋人」「スタンディング・ニッポン」が演奏され、先ほどの映像を裏付けるかのように5000人が一斉に同じ振り付けで踊る。続く映像で星のボーカリスト、作曲家としての才能をフィーチャーしたあとは、彼がボーカルを取る「地球」へ。透明感と力強さを併せ持つ星の歌声が、夕焼けの映像とともに会場いっぱいに届けられた。

東京ドーム公演、初の「氣志團万博」開催など、バンドの人気がピークを迎えた時期を振り返る映像の中で綾小路は「時代は半歩しかリードしちゃいけないんだよ。1歩リードすると世の中は付いてこれない(笑)」と振り返る。そんな言葉のあとは「族」「夢見る頃を過ぎても」「You & Me Song」を勇壮にパフォーマンス。さらに活動休止を経て「音楽で認められる」という狙いのもとにストイックなスタイルで復活した2009年を映像で紹介し、復活を飾ったナンバー「木更津サリー」を力強く披露した。

本編終盤の映像で綾小路は復活後を振り返り「(復活から)半年ぐらいで、自分の心の中のおもしろおじさんが『出してくれ、出してくれ』って言い始めて(笑)」と語り、ファンの笑いを誘う。「正直、何度も辞めようと思ったけどこんなところで辞めてたまるかと思った」「俺たちにとって一番大切なのはユーモアなんじゃないかって思ったんですよね」と赤裸々に明かしたあと、「喧嘩上等」が披露される。続く「SUPER BOY FRIEND」ではニコ生風のテロップでメンバーへのツッコミが入り、会場を大いに盛り上げた。

綾小路はMCで、メンバーへのインタビュー映像を多数挿入した今回の演出について「俺がしゃべると(ライブが)進まないから先にしゃべって、って言われて(笑)」と明かして観客を笑わせる。そして「20年って言っても大したことないと思った。だってそのうち15年ぐらい歌ってる曲の歌詞を間違えてるもん(笑)。今日は20周年っていう理由にかこつけてみんなに会いたかっただけ。長くやっててよかった、本当にありがとう。今日だけは自惚れさせて、俺たち最高だぜ!」と感謝を語り、大きな拍手を浴びた。

「愛 羅 武 勇」では元々この曲のボーカルを務めていた微熱DANJIの星屑輝矢が登場し、綾小路と早乙女とともに熱唱。本編最後の「國道127號線の白き稲妻」では綾小路の指導のもと、5000人の観客が美しいハーモニーを聴かせた。

綾小路によるアコースティックギターの弾き語りが力強く響いた「不良品」、さらに「幸せにしかしねーから」が披露されたアンコールが終わったあとも観客の手拍子は止まず、ダブルアンコールへ。ここでは2017年から過去へとさまざまな映像や写真がプレイバックされていく。最後に「1997年の氣志團」という文字が大写しになると、ステージ上には4人の人影が。ギターボーカルの綾小路とベースの早乙女、さらに現在は“無期限休学”中のドラマー・白鳥雪之丞と、1998年に脱退した初代ギタリストの毒蝮愛という19年ぶりの“初代氣志團”登場に、観客は驚きの歓声を上げた。

「RUN★BAKURATEN★RUN」を演奏したあと、綾小路は「すごいね、20年前と全く変わらないクオリティ! 一生懸命練習するけど本番でグッチャグチャになる(笑)」「あの頃スタジオでケンカばっかりしてたのに、おじさんになったら和やかにやれますね(笑)」と19年ぶりの集結に照れ笑いを浮かべる。早乙女、雪之丞、毒蝮も笑顔を浮かべ、久々の共演を喜んだ。

最後の「ゆかいな仲間たち」ではこの日の出演者全員がステージに登場し、にぎやかにフィナーレを飾る。綾小路は「氣志團は大器晩成型! あと10年ぐらいすると急に伸びてくるから(笑)、これからも夜露死苦機械犬!」と挨拶。オーディエンスは「ワンワン!」と大きな声で応えていた。ライブ終了後にはメンバーが「One Night Carnival」の歌詞を無理矢理リズムに載せた“恋ダンス”を踊る映像が流れ、ファンを喜ばせる。そして4月15、16日の「THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017」開催も告知され、20周年のさらなる展開に大歓声が起こった。

「氣志團結成二十周年記念公演 成人式 ~YOKOHAMA二十才ごえ~」 2017年1月8日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト

01. 房総スカイライン・ファントム
02. 房総与太郎狂騒曲
03. 甘い眩暈
04. 黒い太陽
05. One Night Carnival
06. 鉄のハート
07. 潮騒の子守唄
08. BOYS BRAVO!
09. 330
10. 湾岸夜想曲 ~ルシファーズ・ハンマー'94~
11. 恋人
12. スタンディング・ニッポン
13. 地球
14. 族
15. 夢見る頃を過ぎても
16. You & Me Song
17. 木更津サリー
18. Baby Baby Baby
19. 喧嘩上等
20. SUPER BOY FRIEND
21. 俺達には土曜日しかない
22. 愛羅武勇
23. 國道127號線の白き稲妻
<アンコール>
24. 不良品
25. 幸せにしかしねーから
<ダブルアンコール>
26. RUN★BAKURATEN★RUN
27. ゆかいな仲間たち

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