BIGMAMA、“帰ってきた”Xmasライブで「夜空ノムコウ」カバーや怒涛の10曲メドレー

BIGMAMAが12月23日に東京・赤坂BILTZにて、クリスマスライブ「BIGMAMA 2016 Xmas Special Live」を開催。この記事では昼夜2公演行われたうち、「昼の部 ～帰ってきたHoly Xmas～」の模様をレポートする。

今年彼らはデビュー10周年を記念して、マンスリー企画「MAMonthly Special」を実施中。その企画を締めくくる「BIGMAMA 2016 Xmas Special Live」は2012年に同会場にて開催されたクリスマスライブを再現するというもので、昼公演を「Holy Xmas」、夜公演を「Lonely Xmas」と銘打ち、それぞれ異なる内容のセットリストでライブを展開した。

昼公演は柿沼広也（G, Vo）がかき鳴らすギターのイントロから始まる「ダイヤモンドリング」で幕開け。さらに「最後の一口」「秘密」と人気曲が立て続けに披露され、会場は早くも熱気に包まれる。金井政人（Vo, G）は「“Holy Xmas”だから厳かに……と思ったんですけど、こんな感じです（笑）。我々はロックバンド。だからロックバンド流のクリスマスのおもてなしをさせていただきます」と宣言し、デビュー当時に発表した初期ナンバー「We have no doubt」や「Neverland」を投下。オーディエンスのテンションは爆発し、フロアの至るところでモッシュやクラウドサーフが見受けられた。

中盤ではBIGMAMAのクリスマスライブ恒例の“衣装チェンジ”が行われ、サンタのコスチュームに身を包んだ5人がプレゼント抽選会を実施。ミュージックビデオなどで着用していた衣装やこの日のためにセレクトしたアイテムを観客へとプレゼントするべくそれぞれクジを引いた。名曲カバーも定番化しつつあるBIGMAMAのクリスマスライブだが、今年はWham!「Last Christmas」とSMAP「夜空ノムコウ」の2曲のカバーが披露された。

BIGMAMAは“クリスマスプレゼント”としてライブ初披露の新曲「Make Up Your Mind」もプレイ。力強いシンガロングが巻き起こり、会場の一体感が増していく。リアド偉武（Dr）のパワフルなビートに合わせて観客がジャンプした「No.9」よりライブは終盤戦へと突入。ラストの「MUTOPIA」まで駆け抜け、5人はステージを下りた。

アンコールでは3月22日にニューアルバム「Fabula Fibula」をリリースすることが発表された。金井によるとアルバム収録曲はそれぞれ都市（まち）であり、その都市が集まったことで1つの地図が完成。その地図を「Fabula Fibula」と名付け、そのままアルバムタイトルに冠したという。アルバム発売に伴うツアーの開催が決定したこともアナウンスされ、会場は大いに沸いた。さらにBIGMAMAは現体制で初めてワンマンライブを行った2007年2月10日からちょうど10年後にあたる2017年2月10日に、10年前に5人で初めて立ったステージである東京・LIQUIDROOMで単独公演「THE BEGINNING 2007.02.10」を実施することも発表した。祝福ムードの中、5人はさっそくニューアルバムに収録される「Merry-Go-Round」を披露。最後はBIGMAMAのクリスマスソング「My Greatest Treasure」でハッピーに締めくくられた。

なお夜公演では昼公演であったカバーコーナーの代わりに、「CPX」や「little cloud」、「the cookie crumbles」といった初期ナンバーなどを含む10曲で構成されたメドレーが届けられた。