テキーラで乾杯！Kidori Kidori企画でバニラズ、フレデリック競演

Kidori Kidoriが2月25日に東京・新代田FEVERで自主企画「1989」を開催した。

この企画は2月18日にリリースされた新作CD「El urbano」を携えて行われたもので、ゲストにgo!go!vanillas、フレデリックという同世代のバンドが参加。トップバッターを飾ったgo!go!vanillasは小気味よいビートのロックンロールナンバー「マジック」、スイートソウル風の「エマ」などを畳みかける。ライブの中盤に4月1日にシングルでリリースするラブソング「バイリンガール」で盛り上げ、「ホラーショー」では長谷川プリティ敬祐（B）が小声で合いの手を打つという“コール＆ウィスパー”を行うなど、ユニークなパフォーマンスで観客を楽しませた。MCで牧達弥（Vo, G）はこの日の公演タイトルにちなみ、「1989年生まれっていうと、ゆとり世代とか言われるけど、この世代は本当に音楽好きで、いろんな音楽を吸収してると思う。東京に出てきてバンドをやってる中で感じている気持ちを歌って終わります！」と話してから、「オリエント」でライブを締めくくった。

続いてはフレデリックが登場。三原健司（Vo、G）による「新代田FEVERのダンスホールの歴史を作るのはあなたたちですよ！」という叫びに続いて、バンドはキャッチーな「SPAM生活」、ディスコファンクチューン「ディスコプール」といったナンバーをハイテンションに投下。キレのあるギター、ボトムから楽曲を盛り上げるドラム、エフェクティブなベースで織りなすアンサンブルを響かせる。その後三原康司（B）が「『1989』をもっと大きくしていかなあかん！」と高揚した口調で語ってから、新曲「オワラセナイト」を届けた。さらにキラーチューン「オドループ」で勢いのあるパフォーマンスを見せつけ、フロアの熱気を上昇させた。

主催者のKidori Kidoriは、おなじみのサポートメンバー藤原寛（B, Cho / ex. andymori）とともにステージに姿を現した。彼らは序盤に「Say Hello!!(I'm not a slave)」「Everytime I see you」というエッジの効いたロックチューンを投下。またカントリーシンガーのジョン・デンバー「Take Me Home, Country Road」のカバーはスリリングなコードアレンジが施されたKidori Kidori流のテイストで届けられた。ライブの中盤には「上京してから1年、そろそろ東京をホームと言ってもいいんじゃないかな？ みんなでホームパーティをしよう！」という煽りから、日本語歌詞の新曲「ホームパーティ」へ。その後バンドは立て続けに「Watch Out!!!」「Mass Murder」を届け、狂騒に拍車をかけていく。マッシュ（Vo, G）は競演バンドと観客に感謝の言葉を述べつつ、「『1989』をもっと大きいものにして行こう」と宣言してから、ラストに「Come Together」を披露した。

アンコールでKidori Kidoriは新曲「なんだかもう」を演奏したのち、ステージに競演者を呼び込む。3バンドのメンバーはテキーラで乾杯をしてから「テキーラと熱帯夜」でセッションに興じ、自主企画は大団円を迎えた。