森見登美彦の小説「有頂天家族」が、7月にTVアニメ化される。キャラクター原案を手がけたのは、「さよなら絶望先生」「じょしらく」で知られる
「有頂天家族」は京都を舞台に、狸と天狗と人間が織り成すコメディドラマ。2008年、本屋大賞第3位に輝き、累計20万部を突破した小説だ。アニメーション制作は「true tears」「花咲くいろは」「TARI TARI」のP.A.WORKSが手がけ、「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」の演出や「東のエデン」にて副監督を務めた吉原正行が、TVアニメシリーズとしては初の監督を務める。
また下鴨神社・糺の森に暮らす狸の一家、下鴨家をはじめとするキャスト陣も発表された。「面白きことは、良きことなり」をモットーとする三男の下鴨矢三郎役は櫻井孝宏が、生真面目だが土壇場に弱い長兄の下鴨矢一郎役は諏訪部順一が、蛙の姿でずっと井戸にこもっている次兄・下鴨矢二郎役は吉野裕行が、臆病ですぐに尻尾をだしてしまう未熟者の末弟・下鴨矢四郎役は中原麻衣が演じる。そして宝塚をこよなく愛する下鴨家の母役に井上喜久子、空を自在に飛び回る妖艶な美女・弁天役に能登麻美子が決定した。
6月16日には、京都南座で先行プレミアムイベントが開催される。南座でアニメーションのイベントが行われるのは今回が初めて。イベントの内容や募集方法は、アニメ公式サイトにて随時発表される予定だ。
吉原正行監督コメント
本作への意気込み
プッと笑ってしまう登場人物達の何気ない会話や兄弟個々の事情に目が潤んだり、原作を読んで面白いと感じたソレを同じように感じる事が出来る映像にしたい…。ただただそんな思いで作品を作っています。
本作の見所
狸である主人公達の様々な想いは、私たち人間にも共通する事ばかりだと思います。一生懸命生きる、生きようとするこの家族を自身と照らし合わせてみてみたりして欲しい。
堀川憲司(P.A.WORKS代表/アニメーションプロデューサー)コメント
本作への意気込み
この作品が転がり出すまでには長い年月を要しました。この作品を世に送り出すにはそれだけの準備が必要だったのです。僕の覚悟にも、吉原監督を中心とした制作チームを構築するのにも。今ここに挑戦の機は熟したり!
本作の見所
街を転げ回るふわふわ毛玉の狸と、下界を睥睨し天空を飛び回る天狗と、狸鍋を囲む謎の倶楽部面々が、京都の主役の座を巡って繰り広げる様々な愛の物語なのです。これをアニメーションにして面白くないわけがないのです。
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