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「ガラスの仮面展」開幕、美内すずえがラストに言及し「ついてきて!」

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左から吉本実憂、美内すずえ、井本彩花。

左から吉本実憂、美内すずえ、井本彩花。

美内すずえ「ガラスの仮面」の原画展「連載40周年記念 ガラスの仮面展」が、本日8月23日に東京・松屋銀座にて開幕した。

開店前に、美内によるプレス向けインタビューを実施。美内は原画展を見て「思っていたより華やかで、ワクワクする感じで素敵です。原稿を描いているときは本当に汚い格好で、なんとか仕上げているので、すごく素敵な枠や壁に飾っていただいて、うれしくなりました」と喜びをあらわに。「ガラスの仮面」を連載している40年を振り返り、「頭で考えたら長いけど、私自身は昨日のことのよう。気が付いたらそういう年数が経っていたという感じです。40年の重みは自分の中にはなくて、だからやり続けていけるんだと思います」と語った。

続けて、「全日本国民的美少女コンテスト」の第13回グランプリ受賞者・吉本実憂と第15回グランプリ受賞者・井本彩花が登壇。吉本は「好きなキャラクターは月影先生。あの強さが好きなので、今日の衣装も……」と、月影先生をイメージしたというシックなドレスを見せた。井本は「『椿姫』の公演のチケットを手に入れるためにどんなことでもするマヤが印象的」と言い、司会からの「北島マヤみたいな女優になりたい?」という質問に「はい」と力強く答えた。また司会から美内に「ありとあらゆるところで聞かれていると思うのですが……」とおずおずと質問が。最後まで言う前に美内は「予測はつきます」と笑い、司会は「待っていて大丈夫でしょうか?」と、2012年を最後に新刊が出ていない「ガラスの仮面」の続きに言及。美内は「大丈夫です」と答え、「『ガラスの仮面』のラストは20年以上前から最終ページの構図まで決まっている。なぜそこまで行きつかないのかということだけが問題」としつつ、「『紅天女』を充実したいというふうに思っています。すみません皆さん、健康に気を付けてついてきてください!」とファンに呼びかけ、囲みインタビューは終幕した。

本展は1975年12月にスタートした「ガラスの仮面」が連載40周年を迎えたことを記念した、「ガラスの仮面」初の本格的な原画展。エントランスでは劇中劇の演目ポスターと名場面の映像が来場者をお出迎え。次の「プロローグ」コーナーでは、セーラー服を着た一見平凡な少女・北島マヤが走ってくる連載第1回のカラーページとともに、マヤが女優を目指すまでが紹介されている。また美内による挨拶文も掲げられた。

「闘いの舞台へ」と題したコーナーでは、マヤ、月影千草、姫川亜弓らによる象徴的なシーンやセリフなどの原稿を約230点展示。マヤと亜弓がそれぞれの美登利を演じた「たけくらべ」、トラブルによりマヤがたった1人で舞台に立った「ジーナと5つの青いつぼ」、マヤの“舞台あらし”の資質が明らかになった「嵐が丘」など、劇中劇ごとの原画もお披露目されている。またマヤが驚異的な記憶力で台本を覚える際の表現「ブツブツ」、「ガラスの仮面」の代名詞とも言える「白目」などのシーンを集めたスポットはファン必見だ。

「闘いの舞台へ」コーナーが終わると、一際目立つ紫色の部屋が登場。「LOVE 速水真澄」と銘打ち、“紫のバラのひと”こと速水真澄とマヤの触れ合いに焦点を当てた名場面の原画60点以上がお目見えした。「画業50周年 美内すずえの世界」では、今年画業50周年を迎えた美内の歩みを紹介。高校生のときに描いた1967年のデビュー作「山の月と子だぬきと」をはじめ、「アマテラス」「妖鬼妃伝」などが時代ごとにディスプレーされた。加えて本展のために撮り下ろしたインタビュー映像も。子供の頃に三國連太郎主演の映画「王将」を観て「坂田三吉みたいなキャラクターを描きたい」と、「ガラスの仮面」の着想を得たエピソードや、タイトルの由来などが明かされている。

赤い壁が印象的な「紅天女」コーナーには、マヤと亜弓が主役の座を巡って競い合う演劇界の幻の名作「紅天女」に関連した原画60点が並ぶ。原画展の最後には、マヤと亜弓のどちらが「紅天女」にふさわしいか来場者が“魂の一票”を投じる投票所、なりきりフォトスポットが設置された。

グッズコーナーも設けられ、「大都芸能の営業ツール」「『紅天女』試演会場のお土産」など、物語からイメージを膨らませたアイテムが登場。また原画展オリジナルのスイーツがラインナップされたカフェ「喫茶月影」もオープンしている。

「連載40周年記念 ガラスの仮面展」

東京会場

期間:2017年8月23日(水)~9月4日(月)
会場:松屋銀座 8階イベントスクエア

京都会場

期間:2017年12月1日(金)~25日(月)
会場:美術館「えき」KYOTO

(c)Miuchi Suzue

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