1965年に連載された「W3」は、地球の調査にやってきた3人の宇宙人と地球人の少年・真一がさまざまな悪と戦うSF活劇。舞台「Amazing Performance W3」はセリフを一切使わない“ノンバーバル”という演出方法で、マイム、ダンス、アクロバット、マジック、プロジェクションマッピングなどのパフォーマンスを用いて「W3」の世界が表現される。
まず壇上に上がった本作の実行委員会プロデューサー・江口剛史は、今回の企画について「日本へ来る海外のお客さまが非常に増えているという傾向から、言葉の少ないノンバーバルという手法に挑戦しようと思った」とコメント。また大好きな手塚作品を題材にしたいと、手塚プロダクションへオファーに訪れた際のことを「手塚先生のマンガはセリフが多いので、この企画は先方の賛同を得られないのではないかと思っていたんです。でも実は手塚先生はサイレントアニメーション、いわばノンバーバルのアニメーションを作っていたらしくて。通じるところがあったんだなと、舞台化を進めていくことになりました」と明かす。
続けて「W3」について、「あらためて読むと、今の時代にぴったりなことを手塚先生は50年も前に描いてらっしゃるんです。紛争のある世界でいいんだろうか、なんとか平和な世界にしようというテーマの作品です」と紹介。また「手塚作品の中でも『W3』は特に言葉が多いので、木下さんには無理難題をぶつけてしまった」と言いながら、構成と演出を手がけた
木下はノンバーバルの魅力を、「言語が通じなくても、文化的な背景も関係なく伝えられるんです。誰でも観ることのできる絵画のように、1枚の絵を何枚も連続で見せるというようなパフォーマンス」と解説。また本舞台について「『W3』の骨格は使わせてもらっていますが、登場人物や起こる出来事は違う部分もある」と話す。さらに「『W3』というタイトルから、当初は『3分間に1回ワンダーなことが起こる』と謳ってましたが、制作が進んでる今、ワンダーなことが起きるのは1分間に1回ぐらいになっていて(笑)。実験的な新しい作品になっています」と語り、本作への期待を煽る。
次に壇上へは、本作のアンバサダーに就任することになった
ここで制作中のパフォーマンス映像がスクリーンで上映されることに。日用品で表現された宇宙人などが映し出されると、木下は「『W3』自体の世界観は壮大ですが、基本的に物語は主人公の部屋という小さな世界で展開されるんです」と解説を入れる。
上映が終わると、本作のキャストである、西島数博、
最後に木下は「たくさんの魔法がある舞台。お客さんが不思議なホームパーティーに来ている気分になると思います」とコメント。ベッキーは「全宇宙の皆さんに届けてください」とキャスト陣へエールを送り、イベントは幕を閉じた。
手塚治虫 生誕90周年記念 Amazing Performance W3(ワンダースリー)
期間:2017年7月1日(土)~9日(日)、11月3日(金・祝)~2018年3月4日(日)
会場:DDD AOYAMA CROSS THEATER
原作:
構成・演出:
料金:6500円 ※未就学児入場不可
キャスト
teamA:西島数博、
teamB:藍実成、坂口修一、梅澤裕介、石井咲、関口満紀枝
Understudy:廣瀬水美
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リンク
- W3/ワンダースリー オフィシャルホームページ / アメージングパフォーマンス | 出演キャスト紹介やチケット情報など
- W3(ワンダースリー)が舞台になります!:イベント/舞台:ニュース:TezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト
- W3(ワンダースリー):マンガwiki:TezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト
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木村航/茗荷屋甚六 @J_Myougaya
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