登場後、柿原は「世界で一番愛されている“坊や”を演じさせていただいている柿原徹也です」と挨拶。続く池田は「今日晴れて、エドワウ・マスからシャア・アズナブルと名乗ることができました」とコメントしながら、「坊やを育てている池田秀一です」と柿原の挨拶に乗っかる。
今朝、改めて同作を家で観てきたという池田は、「『THE ORIGIN』という作品を通じて、シャア・アズナブルという人物と再会できたことを心よりうれしく思っています」と語った。また今作で池田と柿原と前野が同期生を演じたことが触れられると、会場からは小さく笑いがこぼれる。すかさず前野が「同期ですから!」と主張すると、池田が前野と柿原に手を差し伸べ、それぞれと握手を交わす場面も見受けられた。
柿原は「ガルマは皆さんもご存知の通り、いろいろなことが起こるんですね。これからきっと」と触れ、「その中でせっかく“やられる”んだったら、“最高の坊や”でやられたいなと思っているので、役者人生をかけて表現しなきゃいけない」と思いを語る。続けて「秀一さんからいろいろ勉強させてもらいながら演じているので、いい緊張感と、本当に役者になってよかったなという楽しさを覚えています」と声にした。
1日かけて行われたという収録の際、潘は「自分のパートを録ったあと、ずっと現場にいることができなかったんです。ですが最後はどうしても立ち会いたいと思って、現場に戻らせていただいたんですが、そうしたら現場がすごい熱気で戦場と化していて。どんどんと戦いの渦の中にみんなが引きこまれていってしまうんだなという様を現場から感じました」と振り返る。
本日は第4話「運命の前夜」が今秋に上映されること、「ルウム編」の制作が決定したことも本編上映後の予告にて発表された。安彦は「ルウム編」の制作決定について、「今までの皆さんの応援のおかげです。作れるということで、大変気持ちが充実しております。いいものをお見せしたいと思います」と意気込みを見せた。
最後に前野は「時代が時代だったら、リノはきっとザクレロに乗ってブイブイ言わせて、“黄色い隕石”なんて異名をもらっていた可能性のあるキャラクターだと思います」と想像を膨らませる。それを聞いていた安彦は「リノがゲルググに乗って……」と語りだそうとするが、「あ、ゲルググじゃないや」と訂正。前野は「ゲルググでも大歓迎です! むしろゲルググのほうが!」とアピールし、安彦は「じゃあゲルググにしましょうか(笑)」と笑顔を見せた。
安彦は「僕もまだこうやって人前に出てくるぐらいの元気があります。絵描きとしてもまだ現役でやれます。その間にできるだけ『ガンダム』のために尽くしたいと思っています」と決意を見せる。またイベントではキャスト陣が降壇したあと、安彦と谷口理プロデューサーによる観客も撮影が可能なフォトセッションが行われた。
アニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起」は、本日5月21日から6月3日までの2週間限定で全国15館の劇場にて上映。来場者には本日と22日にはシャア・アズナブルが描かれたミニ色紙が、28日と29日にはガルマ・ザビが描かれたミニ色紙を配布している。いずれも安彦による描き下ろしのイラストだ。
なおコミックナタリーでは同作の特集を公開している。役柄と同じく、自身も専門学校時代の“同期”である柿原徹也と前野智昭のインタビューのほか、2名のフォトギャラリーを掲載。さらに5月8日に神奈川県民ホールにて行われたプレミア上映会の模様もお届けした。関連する特集・インタビュー
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