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中村米吉、“可愛らしい生き物”とたわむれる

中村米吉、“可愛らしい生き物”とたわむれる

東京・歌舞伎座で上演中の「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部「祇園祭礼信仰記 金閣寺」で、女方の大役である三姫の1つ、雪姫を初役で勤めている中村米吉。米吉は、持ち前のはかない美しさで、桜吹雪の中で縛られたままうろたえる“可哀想カワイイ”な雪姫の悲哀を増幅。また父・中村歌六が演じる悪役・松永大膳に斬りかかるシーンや、桜の花びらが敷き詰められた地面に、足の爪先でネズミの絵を一心不乱に描く“爪先鼠”の場面では、雪姫の持つ芯の強さや健気さを身体いっぱいで表現し、観客の心を鷲づかみにしている。なお雪姫役は、中村児太郎とのWキャスト。9月20日からは、雪姫を児太郎にバトンタッチし、代わって「土蜘」で巫子榊を演じる。いとこである中村歌昇の次男・中村秀乃介と米吉の、「土蜘」での“可愛すぎる去り際”にも注目だ。このコラムは、カワイイ米吉に、日常で見つけた“カワイイ”を写真と共に紹介してもらい、カワイイ×カワイイの相乗効果で読者の心をときめかすことを目的としている。今回登場するのは、「金閣寺」で米吉が共演している、可愛らしい2匹の“生き物”。1匹は滝の中に現れる神々しいもの、もう1匹は雪姫を救い出す小さきもの……そんなカワイイ“2匹”とたわむれる、米吉の姿に癒やされよう。

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2023年9月15日
安住の地

安住の地

次々と新たな作り手が頭角を表す演劇界。数ある劇団の中から、ジャケ買いならぬ“劇団名買い”で観劇に行った経験はないだろうか。チラシやニュース、SNSなどで目にする劇団名は、シンプルなものから不思議な音の響きを持つもの、「どういう意味?」と目を引くものまでさまざまだが、それには名づけ主の希望や願い、さらには演劇的活動戦略が込められているはず。このコラムでは多彩な個性を放つ若手劇団たちの、劇団名の由来に迫る。劇団名が持つ秘密と共に、未来の演劇界を担う彼らの活動の軸を紐解いていく。23番目に登場するのは、安住の地。京都を拠点に活動する劇団 / アーティストグループである彼らは、演劇に軸足を置きつつも、他ジャンルとのコラボレーションなどを通じて、常に表現の幅を広げるような取り組みを行っている。また“生と死”や“争い”“歴史”などその時々でメンバーから持ち上がるビビッドなテーマを据えて創作しているのも特徴で、「かながわ短編演劇アワード2021」で披露した「ボレロの遡行」はグランプリを受賞した。6月に新体制となり、9月15日に開幕する新作「かいころく」を皮切りに、さらに活躍の場を広げていく彼ら。

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2023年9月14日