「夏の砂の上」が昨日11月3日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。
1998年に初演された
初日を終え、栗山は「二十数年前に生まれたこの長崎の物語が、今のこの空虚な時代と妙に重なって見えます。わたしたちと同じ不可解で素敵な人間たちに出会えたことに、感謝!」、田中は「汗ひとつかかない舞台も初なのですが、とにかく面白いこの本を、栗山さんのもと頼りになるキャストと一緒に生きられるのは嬉しく思います。あとはどれだけ変化、進化していくかもとても楽しみです。皆様、是非劇場で見てみてください」とそれぞれコメントした。
公演は20日まで。その後、26・27日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、12月3・4日に宮崎・メディキット県民文化センター 演劇ホール、10・11日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール、16・17日に長野・まつもと市民芸術館 主ホールでも上演される。
栗山民也コメント
ずっと大事にしてきた作品の初日を、無事迎えることができました。それぞれの登場人物が、それぞれの過去の記憶とともに、舞台の上で静かに弾け、それぞれがじっと沈黙します。そのなんとも虚無的な人々の光景は、夏が終わっていくように何も変わることなくラストシーンに向かいます。変わったことといえば、指を三本無くしてしまったという事実だけ。幕が降り、今まで緩やかに流れていた風が止み、そこにいくつかの穴が開いたような気分。乾き切った夏の砂の上に、ただ一人ボンヤリ取り残されたかのような。二十数年前に生まれたこの長崎の物語が、今のこの空虚な時代と妙に重なって見えます。わたしたちと同じ不可解で素敵な人間たちに出会えたことに、感謝!
田中圭コメント
夏の砂の上。たった今初日を終えました。
本日11月3日はとても縁起のよい日らしく、そのパワーも借りて、ハプニングもありましたし、台詞も間違えましたが、結果良い初日になったんじゃないかなと思っております。
とても楽しかったです。汗ひとつかかない舞台も初なのですが、とにかく面白いこの本を、栗山さんのもと頼りになるキャストと一緒に生きられるのは嬉しく思います。あとはどれだけ変化、進化していくかもとても楽しみです。皆様、是非劇場で見てみてください。なかなか見れない舞台なのは間違いないので、皆様、是非お見逃しなくです!!
西田尚美コメント
日常を演じることの難しさと毎日たたかってきて、やっと初日を迎えられてとても嬉しいです。でもきっとそれは、千秋楽まで続いていくのだろうと思います。人と人が話すこと、聞くこと、感じること、言葉の裏にあること、栗山さんとのお稽古で何度も思考したけど、本当に尽きないのです。じーっと耳を澄ませて、あの小さな畳の部屋に存在したい。生きたい。あの人たちが、あの場所で必死に生きていたと想像してもらえるように。がんばります。
山田杏奈コメント
このような状況のなかで無事全員揃って初日を迎えられたことにひとまず安堵の気持ちでいっぱいです。私はこの作品で初めて舞台に立たせていただきます、お客さんのまえで芝居をするという経験も初めてに近いです。
この1ヶ月間濃密な稽古の期間を過ごさせていただいていましたがそれがある意味まっさらになるくらいひとつひとつがその場でその瞬間に新鮮に生み出されていって、舞台は生ものという言葉を身をもって実感しています。
稽古期間中に栗山さんをはじめとしたスタッフのみなさん、そして役者の先輩方からたくさん声をかけていただいたことを一つ一つ大切に最後まで走り抜けられるようがんばります。
「夏の砂の上」
2022年11月3日(木・祝)~20日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2022年11月26日(土)・27日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2022年12月3日(土)・4日(日)
宮崎県 メディキット県民文化センター 演劇ホール
2022年12月10日(土)・11日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2022年12月16日(金)・17日(土)
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール
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フランケル @fukeiforever
松田正隆×栗山民也「夏の砂の上」スタート、田中圭は「どれだけ変化、進化していくか」と手応え(舞台写真 / コメントあり) https://t.co/hqSQA3JptL