Snow Man / ジャニーズJr.の
「キャッシュ・オン・デリバリー Cash on Delivery」は、マイケル・クーニー作の人気喜劇。演出を
物語の舞台はイギリス・ロンドンの郊外、エリック・スワンが妻のリンダと共に暮らす家。実はエリックは、妻のリンダに大きな隠し事をしていた。彼は2年前に失業したことを隠し、嘘を駆使して社会保障手当を不正受給しているのだ。良心の呵責を感じ始めたエリックは、でっちあげた人物を1人ずつ抹殺することで手当を打ち切ってもらおうとする。ところがそこに、社会保障省の調査員ジェンキンズが訪ねてくる。エリックは自宅2階の間借り人・ノーマンを巻き込んでどうにかその場をごまかそうとするが……。
嘘が幾重にも折り重なって笑いを生む本作のストーリーを、出演者たちは全身を使いながらコミカルに展開させていく。深澤は膨大な量のセリフを操り、声色を変えたり杖をついたりしながら嘘を重ねるエリックを演じ、ノーマン役の佐久間は軽やかにソファを飛び越えたり、舞台を端から端まで走り回ったりするなどして物語を盛り上げた。
ゲネプロ後の囲み取材には深澤と佐久間をはじめ、清水、菜那、原、演出の野坂が出席。東京公演開幕に向けてコメントを求められると、佐久間は「すっごい楽しいです! 1公演ごとに楽しさが増していて、今はもう始まる前からわくわく」と元気いっぱいに答える。一方の深澤は「ずっとドキドキで……開演1分前から、ずっと舞台の後ろで吐きそうになっています」と緊張の胸の内を明かしつつも、「共演の役者しゃん……役者さんはすごい人ばかりで、毎日楽しい」と噛んで報道陣を和ませた。
人見知りで女性が苦手だと言う深澤は、女性出演者との共演について「これだけの絡みがあるのが初めて」「目を見てお芝居とかできなかった」と告白し、夫婦役を演じる菜那には「菜那ちゃんに助けられっぱなし」と感謝を口にする。今年2018年3月に宝塚歌劇団を退団した菜那はこれを受け、「私も男性の方とお芝居をすることが初めてだったので……最初はお互い緊張していました」とはにかんだ。
稽古段階から深澤や佐久間に毎回多くのダメ出しをしてきたと言う野坂は、「この2人は1回ダメ出しをするとその次にはもう直しちゃう。だから僕も『(ダメを)出していいんだ』と思って、どんどん言いました(笑)」とエピソードを明かしつつ、彼らに厚い信頼を寄せた。また主演の2人についてコメントを求められた清水は、「『僕たちが支えなきゃ』と思っていましたが、逆に彼らが引っ張ってくれました。すごくみんなのことを気遣ってくれて……付いていきましょう!と思いました」と笑顔を見せる。これを受けた原も「主演で一番疲れているだろうに、返し稽古とかにも積極的に参加して現場を引っ張ってくれて、若い人っていいなあと(笑)。一緒にやらせていただくのがすごく楽しいです」と深澤、佐久間に視線を送った。
インタビュアーから「ついてみたい嘘はありますか?」と作品の内容にちなんだ質問を投げかけられた場面では、深澤は「俺めっちゃ二枚目なんだよね!」と即答。これを受けた佐久間が「すみません、すみません! 救急箱ありますか!?」と冗談を飛ばし、報道陣を大きな笑いで包んだ。
最後に出席者を代表し、主演を務める2人が観客にメッセージを送った。深澤は「作品自体がすごく面白くて笑えるので、いろんな方々に観てもらえたら。(千秋楽の)11月5日まで、全力で皆さんを楽しませていきたいと思います」、続く佐久間も「シアタートラムは客席との距離がすごく近い。この距離だからこそ体感できる楽しさがあると思います。ぜひ観に来てください!」と呼びかけ、囲み取材は終了した。
上演時間は休憩15分を含む約2時間25分。公演は11月5日まで行われる。
「キャッシュ・オン・デリバリー Cash on Delivery」
2018年10月24日(水)~28日(日)
大阪府 松下IMPホール
2018年11月2日(金)~5日(月)
東京都 シアタートラム
脚本:マイケル・クーニー
翻訳:小田島恒志
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