音楽ナタリー Power Push - 超特急

ソロ&全員インタビューで紐解く“劇的な7人”の物語

タカシ
Linernotes

「Whiteout」

大人へと成長したタカシの、切なくもピュアで
素直な気持ちを歌った1曲になっていると思います!
「歌い出しのタカシの歌声に注目!」

Text by ユーキ

Interview

「成長しているな」と感じてもらえたら

──タカシさんの「Whiteout」はどんな“愛”をテーマにしているんですか?

タカシ

「大人の愛」をテーマにしています。今まで僕はこういった大人っぽい歌を背伸びして歌うことが多かったけど、今年成人を迎えたし、これまでとは違う向き合い方ができたと思う。僕は自己紹介でも「成長中」って言っていますが、この曲を通して「成長しているな」と感じてもらえたらいいなと思いながら歌いました。8号車のみんながこの歌を聴いて「これからタカシはどうなるんだろう?」っていう期待を持ってくれたらうれしいです。

──歌ってみて、いかがでしたか?

自分が今持っているものはすべて出せたと思います。今回のアルバムのレコーディングではただ単に歌を覚えて歌うのではなくて、曲のことを根っこから考えて表現していったんです。この「Whiteout」は「大人の愛」がテーマやから、「じゃあ大人ってなんなんやろう? 大人の愛を伝えるには曲をどう解釈したらいい?」っていうところから自分の中で想像を膨らませて。で、いざ歌を録るときには自分が描いたイメージを頭の中に浮かべながら歌いましたね。だから無理をせずに曲の世界を表現することができたんじゃないかなと思います。

──そうやって表現法を変えたりする中で、自分の成長を感じたりしましたか?

技量的なものも“超特急”で進化していきたいっていう気持ちはあるんですけど、どうなんやろう……あ、でも今回は自分の中で「どれだけ1つひとつの曲の中で生きることができるか?」っていう課題を持って臨むことができて。そこは「成長できた部分かな?」と思います。僕は演技も好きなので、演じることと歌うことをリンクさせてみたんです。今までは演技と歌は別物だと思っていたんですけど、感情を言葉に乗せてぶつけるところとか、似ているなって思い始めて。なので、1曲の中に自分はどういう意味を込めたいのか、その曲を聴いてどんな気持ちになってもらいたいのか、よく考えたうえで歌わせていただきました。

──そうだったんですね。

人によって考え方や挑み方は違うと思うけど、僕的にはそれに気付けたことがよかったです。おかげでレコーディングを難しく考えずに済むようになりました。だから、8号車には前回のアルバムとは違った姿を感じてもらえるんじゃないかなあ。早く感想を聞いてみたいです!

──アルバムの収録曲はジャンルがいろいろだから、“演じる”テーマも多彩ですよね。

はい。超特急の楽曲は本当にジャンルにとらわれていないから、幅広くいろんなことをできるっていうのがとっても楽しいです。今日はバラードを歌ったけど明日は200BPMの曲を歌ったりして……そんなときはすごく超特急らしいなって思います。そのぶん自分自身も振り幅や技術を持っていないといけないから、そこは常に意識してがんばらないといけないですけどね。

みんなで作り上げたほうが、よいグループになるんじゃないかなって思うから

──音源に限らずライブでもそうですが、タカシさんのボーカルの“成長”はきっと8号車さんも感じているところなんじゃないかな、と思います。

そうですかね? いやあ……自分で言うのもあれですけど、僕バカ真面目なんで(笑)。自分が「こうしたい」と思ったことは絶対にやり遂げたいんです。歌に関しては「自分の歌声でお客さんの心をつかみたい」って思っているから、その目標に向かって突き進んでいる感覚はあります。でも本当に、すべての出来事や環境が自分の経験値につながるなって思います。

──タカシさんは9月に20歳になって、「Dramatic Seven」は7人が成人して初めてリリースされる作品でもあります。タカシさんは今、年長の6人のメンバーのことをどのように見ているのでしょう。

タカシ

みんな本当にストイックだなと思います。例えばライブ1つ取っても、ただ単にやるのではなくてどういう目的でステージに立つのか、目標はなんなのか。どういうセットリストにすれば超特急のことを伝えることができるのか、本当に真剣に考えていて。もちろん以前も考えていたんですけど、最近は今まで以上に強い気持ちを持ってステージを作ろうとしているから、そういう姿を見ていたらやっぱり「みんなお兄ちゃんやなあ」って感じます。でも自分も20歳を迎えたわけやし、お兄ちゃんたちに頼りきらず、「こうしたい」っていう意見を持って話に参加していきたいって思います。

──そうなんですね。

はい。みんなで作り上げたほうが、超特急がよりよいグループになるんじゃないかなって思うから。今まで僕って何かを考えても、それを頭の中で消すっていう自己解決の作業を繰り返していたんですよ。でも、それはもうやめようって。お兄ちゃんたちはみんな「いいのもはいい、ダメなものはダメ」ってちゃんと言ってくれるから、とにかく自分の思っていることはすべて出そうって思うようになりました。うん……だって、グループですもんね。

About

タカシを一言で表すと

純白 ─コーイチ

ちょいズレプリンス ─カイ

ニュータイプ ─リョウガ

背の高い赤ちゃん ─タクヤ

頑張り屋さん ─ユーキ

ツッコミ ─ユースケ

バカ真面目 ─タカシ

タカシの役割

可愛い末っ子キャラ ─コーイチ

いやし ─カイ

穢れを知らない生真面目BOY ─リョウガ

タカシやで! ─タクヤ

何事も全力で、メンバーみんなにかわいがられる存在 ─ユーキ

光った八重歯が止まらない「可愛い超特急の王子様」 ─ユースケ

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2ndアルバム「Dramatic Seven」 / 2016年10月26日発売 / SDR
通常盤[CD+ブックレット28ページ] / 3024円 / ZXRC-2007
Loppi・HMV限定盤 [CD+ブックレット4ページ] / 2700円 / ZXRC-2010
収録曲
  1. Seventh Heaven
  2. バッタマン(Lunatic ver.)
  3. 超えてアバンチュール
  4. LIBIDO
  5. スターダスト LOVE TRAIN
  6. Beasty Spider
  1. Beautiful Chaser
  2. Whiteout
  3. Peace of LOVE
  4. Yell
  5. ライオンライフ
  6. Clap Our Hands!
  7. Always you
超特急(チョウトッキュウ)
超特急

ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューした。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施。12月に1stフルアルバム「RING」を発表する。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」を発表。さらにインドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演し、海外“初開通”を果たす。9月に10thシングル「Beautiful Chaser」をリリースし、12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年3月に関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」の主題歌を表題曲とするシングル「Yell」を発表。10月26日に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリースする。

超特急「BULLET TRAIN CHRISTMAS ONEMAN SHOW 2016 愛す。in Wonder Land」
2016年12月17日(土)
兵庫県 ワールド記念ホール
2016年12月24日(土)
東京都 国立代々木競技場第一体育館

2016年10月25日更新