バクホン、ブラフ、スペアザがZepp Tokyoで激戦ライブ
2010年4月25日 15:00 1
今年2月に開幕し、全国7エリア計21公演にわたり行われた「KYO-MEI大会」。大会のフィナーレを飾るZepp Tokyoには、
満員の会場に1番手として登場したのはSPECIAL OTHERS。THE BACK HORNとは音楽性もジャンルも異なる彼らだが、屈指のライブバンドという点では同じ。この日はイベントの空気にあわせるかのようにスピード感のある楽曲を用意し、グルーヴィなサウンドでオーディエンスを惹きつけた。
ステージ上のメンバーも「まさか俺たちが『KYO-MEI大会』に呼ばれるとは! でもうれしいです」と語り、ひさしぶりのライブを満喫している様子。その楽しさが伝わったのか、ライブが始まった頃に漂っていた若干アウェイな雰囲気も、時間が経つにつれて次第にほぐれていく。ラストナンバー「AIMS」では、イントロが鳴った瞬間に「わぁっ!」と歓声が起こり、会場の温度が上昇。4人はファニーなアレンジを加えた演奏で超満員の会場を笑顔にすると、爽やかな余韻を残してステージを後にした。
2番手を務めたのは、公私ともにTHE BACK HORNの先輩として知られるBRAHMAN。ライブ開始前からファンが前方に押し寄せ、1曲目が始まった瞬間に会場のボルテージが沸点に達する。時間が立つにつれてそのパフォーマンスは激しさを増し、それに呼応するようにクラウドサーファーが次々と飛び出し、あちこちでモッシュが発生する事態に。途中で機材トラブルが発生するが、演奏の手は止められることなくストイックなライブを続けた彼ら。約30分という時間の中で、「BASIS」「逆光」など計15曲をノンストップで叩きつけ、観客を圧倒した。
十数分の転換時間を経て、トリのTHE BACK HORNがステージに登場。会場が暗転しSEが流れ始めると、盛大な手拍子とoiコールが沸き起こる。そして山田将司(Vo)の「こんばんは、THE BACK HORNです」という挨拶を口火に、「幾千光年の孤独」でライブの幕が開けた。
4月16日のSHIBUYA-AX公演では声の調子が悪かった山田だが、この日は絶好調。他のメンバーも、ツアーファイナルとあってか普段以上に気合の入ったプレイと暴れっぷりで、オーディエンスを挑発する。セットリストも「運命複雑骨折」「生命線」といった攻撃的な楽曲が揃えられ、フロアの狂乱は中盤で披露された「空、星、海の夜」まで続いた。
「空、星、海の夜」で会場の空気がやわらいだところで、松田晋二(Dr)が立ち上がり「今回のツアーではその日しかない夜を作っていこうと思った。出てくれたバンドには感謝してもしきれないです」と約3カ月におよんだツアーを感慨深そうに振り返る。さらに本日の出演バンドのBRAHMANとSPECIAL OTHERSとの縁を語り、2組に感謝を伝えた。
後半は「KYO-MEI大会」の定番曲となった新曲「戦う君よ」から始まり、アップテンポなライブアンセムをたたみ掛けるように演奏。会場の熱気は上昇し続け、汗ばむほどとなった。
ラストナンバーの「刃」が終わり、メンバーが去った後もオーディエンスは貪欲にアンコールを求める。その思いに応えるように、メンバーが汗だくのままステージに再登場すると、大きな歓声が沸き起こった。
松田は「『KYO-MEI大会』全21カ所ありがとうございました! 最後に渾身の曲やります」と絶叫すると「無限の荒野」のイントロを叩き始める。祭囃子のようなリズムにあわせてフロアが揺れ、サビではオーディエンスの合唱がメンバーの声に重なっていく。そしてステージもフロアも一体化した壮観な光景が広がる中、「KYO-MEI大会」千秋楽は大団円で幕を下ろした。
リンク
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音楽ナタリー @natalie_mu
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