映画ナタリー Power Push - 「映画妖怪ウォッチエンマ大王と5つの物語だニャン！」

長澤まさみ×博多華丸・大吉インタビュー&制作現場レポート

ゲームやコミック、テレビアニメなどでブレイクした「妖怪ウォッチ」。その劇場版アニメ第2弾「映画妖怪ウォッチエンマ大王と5つの物語だニャン！」が12月19日に公開される。5つのエピソードに分かれたオムニバス形式で人間と妖怪の絆を描く。映画ナタリーでは、各エピソードの紹介とゲスト声優を務めた長澤まさみと博多華丸・大吉のインタビュー、さらに制作現場レポートをお届けする。

取材・文 / 内藤明子　人物撮影 / 大田浩樹

各エピソード＆人物紹介

5つのエピソードで人間と妖怪の絆というテーマを描く本作。各エピソードのあらすじと登場人物を紹介する。

普通の小学5年生・天野ケータはある日、マンホールに落ちて死んでしまう。そして、人をごく普通にしてしまう妖怪「フウ2」となったケータは、スポーツ万能で成績も常にトップという完璧な少年・有馬ユウトと出会う。そんなユウトにも人に言えない悩みがあるのだった。

天野ケータ

主人公。ごくごく普通の街「さくらニュータウン」に暮らす小学5年生。ある日、ウィスパーという妖怪から「妖怪ウォッチ」を渡されて以来、街のいたるところで妖怪が見えるようになってしまい、日常に存在する妖怪不祥事を友達妖怪と解決していく。

ウィスパー（右）

古いガシャガシャマシンの中から登場しケータに付きまとう自称・妖怪執事。見栄っ張りで知ったかぶりをするのでいつもケータにツッコまれてしまうが、愛嬌があり、憎めないキャラクター。何気にケータと名コンビ!?

8年後の世界にタイムスリップしたジバニャンは、生きていた頃の自分（アカマル）の飼い主エミちゃんが意地悪な先輩にいじめられているのを目撃。そこでロボニャンF型、ブシニャンらとともに、エミちゃんを助けるために大奮闘。初めて明かされるエミちゃんのジバニャンへの思いとは？

エミちゃん（大人）

生前のジバニャン（アカマル）の飼い主。8年後の未来では、デザイナーの卵として働いている。夢は大好きな洋服を作って世界中の人をハッピーにすること。声は長澤まさみが担当。

千秋先輩

アパレル会社で働くエミちゃんの先輩。新人のエミちゃんを厳しく指導している。堀ちえみが声優を担当。

ジバニャン

車にひかれて死んだネコの地縛霊。必殺技はパンチを素早く繰り出す「ひゃくれつ肉球」。ちょっと面倒くさがり屋で、気まぐれな性格だが頼りになる一面も。

母から体調が悪いから戻ってきてほしいと言われ、里帰りするコマさんとコマじろう。すると、母から3番目の弟「コマさぶろう」ができたと突然の報告を受ける。しかも、コマさぶろうは、まさかの人間の赤ちゃんなのだ。

コマさん

田舎にある神社のこま犬に取り憑いていたものの、その神社が取り壊されたために都会にやってきた妖怪。都会の生活になじもうとがんばっている。驚いたり、興奮すると「もんげー‼」と口にしてしまう。

コマじろう

コマさんの双子の弟。都会に慣れない兄とは違い、すぐ都会に適応した。兄であるコマさんをいつも尊敬している。

クリスマスにプレゼントをもらったことがないUSAピョンのもとに、当番制のサンタ役が回ってきた。嫌がるUSAピョンだが、イナホと協力してプレゼントを配って歩く。すると、枕元のメモに「サンタさんへ。プレゼントはいりません」と書いた少年に出会う。そこへ意外な人物が現れて……。

未空イナホ

小学5年生の女の子。SFが大好きで、アニメ、ゲーム、マンガなどに精通している“全包囲ヲタク”。ある日、玩具店で、不思議な腕時計「妖怪ウォッチUプロトタイプ」を手に入れて以来、USAピョンに協力することで、日常に潜むさまざまな妖怪と出会うことになる。

USAピョン

もともとは、ウサギになりたくて、なれなかったフェレット系の小動物。いつも威張っているが、実はさびしがり屋。宇宙工学の第一人者であるヒューリー博士の目にとまり、「初めて宇宙にいく小動物」になるはずであったが、実験中の不慮の事故で亡くなり、妖怪となる。

巨大サンタ

とっても大きなサンタクロースの妖怪。クリスマスの日は大忙しで、サンタ当番をほかの妖怪にもお願いしている。武田鉄矢が声優を担当。

妖魔界の王様、エンマ大王が人間の病気インフルエンザA型にかかってしまった。妖怪評議会の議長ぬらりひょんは、人間界とのつながりが原因だと言い、人間と妖怪の交流を一切禁止する命令をくだす。その結果、ケータとジバニャンたちはお互いの姿が見えなくなってしまった。ジバニャン、フユニャン、USAピョン、コマさん、ウィスパーは、人間と妖怪の絆を取り戻すために、エンマ大王の別荘があるという妖魔界の「ワイハーリゾート」へと向かうのだった。