映画ナタリー Power Push - 「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」

長澤まさみ×博多華丸・大吉インタビュー&制作現場レポート

福岡のものは優先して買うことにしてる(大吉)

──映画のテーマとして人との絆が大切なものとして描かれてますが、ご自身が家族や友達との絆を感じるのはどういう瞬間ですか?

長澤 私は家族とも友達ともそんなに頻繁に会わないのですが、久々に会っても何も変わってないのを感じるとつながってたのかなと思いますね。私の場合、友達や家族のことも100%好きだし、尊敬してるんです。相手の気持ちより、自分が相手のことを好きだと思うことが多いので、自分が思い出して話して元気かなって思うだけで大丈夫だと思えます。

大吉 僕らは福岡県民の仲間意識が強いんですよ。芸能界にもたくさんいらっしゃいますけど、福岡っていうだけでみんな仲間だと思ってます。街角でも、「福岡です」って言いながらめっちゃ近付いて来るんですよ。福岡にいる人間の絆が深いのはわかってましたが、まさか東京に出て来てこんなに福岡県人会とかがあるとは思いませんでした。離れてる人のほうがより郷土愛が強いというか、みんなでがんばろう精神がすごい。

華丸 最近は集まりすぎてるから、どうやって減らそうかと思ってます(笑)。

大吉 あんまり固い絆もどうかなって、倦怠期に入っています。

──映画の台本は読まれましたか?

大吉 一度は読みました。

──では、感想をお聞かせください。

大吉 私が代表して!? どうしてですか?

博多華丸

華丸 だって読んだんでしょ。

大吉 僕らが観てた子供向けの映画ってストーリーも単純だったけど、これはブロックごとに5つの話があって複雑にいろいろ混ざり合ってるので、最近の子供向け映画は、子供はもちろん面白いでしょうし、家族で楽しめる感じになってるんだなって思いました。

長澤 わかります。私もこれをやることが決まってからアニメを観たんですけど、妖怪に取り憑かれちゃった人をみんなで力を合わせて助けてあげようとするところがよいなと。誰かのために協力して動くっていうのが大人も子供も楽しめる理由なのかなって思いました。

──ブラックユーモアも多分に入ってますよね?

大吉 コロコロコミックの「妖怪ウォッチ」はこれよりもはるかにダークなんですよね。なんかよく死んでますよ。

長澤 私も映画のチラシを読んで、ケータくんが死んだのを知ったんですけど、けっこう衝撃的でした。

大吉 マンガにはそんなシーンがよくあるんです。

華丸 大吉さんは「妖怪ウォッチ」のゲームを誰もやってないときからやってましたよね。先見の明はあったけど、みんなが流行りのゲームしてるときに、大吉さんだけなんのゲームしてるのって、みんなから馬鹿にされてましたね。

長澤 日野さんのファンなんですか?

大吉 もともとレベルファイブのゲームは好きだし、間違いないというイメージがあるんです。やっぱり福岡の企業っていうのが一番大きいですね。福岡のものは優先して買うことにしてるんですが、福岡の野菜を買うみたいな感じで「妖怪ウォッチ」も買ったんです。

照れ屋なんで、“妖怪照れナクナール”みたいなのがいい(長澤)

──ケータみたいに妖怪と友達になれるとしたら、どんなキャラクターがいいですか?

博多華丸・大吉

大吉 僕は男なので“モテモ天”とか、“モテマクール”がいいですね。やっぱり女性人気というか若者人気がなく、どちらかというとシニア層向けの漫才師なので、中高生からもキャーキャー言われたいですからね。

華丸 へー。“妖怪そうだったのか”と思いました。

大吉 なんでも妖怪付ければ、いいってわけではないんですよ!

華丸 いやいや、僕はてっきりオーバー50を目当てにやっていくのかと思ってたんで、若者向けっていうのを今、知りました。

大吉 “バクロ婆”とか“ババァーン”とかいるんですけど、間違えて“モテヌス”とか捕まえちゃったりしたら真逆になるんで。

長澤 本当に詳しいですね(笑)。

大吉 本当に知ってるんだぞっていうのをちょっと見せておかないと。

長澤 モテ系のキャラが1人じゃないのがいいですね。

華丸 僕は架空ですけど、“次の日酒ノコラナーイ”とかがいいですね。

大吉 ウコンを飲め、ウコンを。

華丸 “妖怪ウコン”。

──あはは。すっきりさせてくれそうですね。

長澤 私は照れ屋なんで、“妖怪照れナクナール”みたいなのがいいです。

大吉 照れ屋なんですね。

長澤 そうなんですよ。照れ隠しで無駄にヘラヘラしちゃうみたいな。ちょっとバカっぽく見えるからもうちょっと賢く見えるようになりたいです。

──大吉さんから2人にお勧めの妖怪を与えるとしたら?

長澤まさみ

長澤 妖怪ソムリエですね(笑)。

華丸 いいのください!

大吉 では君には、“でんぱく小僧”をあげよう。

華丸 “でんぱく小僧”?

大吉 電線の辺りにいるやつです。電気を食べます。家庭の電気料金がちょっと上がります。

華丸 えー、ダメですよ。だって僕、静電気ダメですもん。チェンジ! 長澤さんにはどんなのがいいですか?

大吉 “花さか爺”とか、“ホノボーノ”とか気持ちを明るく上げてくれる妖怪がいるので、その系統じゃないですかね。

長澤 あ、それはうれしいです!

「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」2015年12月19日より全国ロードショー
「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」
ストーリー

ある日、マンホールに落ちて死んでしまったケータが、とり憑いた人間を「普通」にしてしまう妖怪「フウ2」になってしまう姿を描いたエピソード1、8年後の未来にタイムスリップしたジバニャンが、生前の飼い主だったエミちゃんを街で見かけ、助けようと奔走するエピソード2ほか、5つのエピソードが描かれ、最後のエピソードではエンマ大王の秘密が明らかにされる。

スタッフ
  • クリエイティブプロデューサー・企画・シナリオ原案:日野晃博
  • 監督:髙橋滋春、ウシロシンジ
キャスト
  • 天野ケータ:戸松遥
  • 未空イナホ:悠木碧
  • ウィスパー:関智一
  • ジバニャン:小桜エツコ
  • コマさん:遠藤綾
  • USAピョン:重本ことり
  • フユニャン:梶裕貴
  • エンマ大王:木村良平
キャスト(特別出演)
  • エミちゃん(大人):長澤まさみ
  • 千秋先輩:堀ちえみ
  • 犬まろ:博多大吉
  • 猫きよ:博多華丸
  • 巨大サンタ:武田鉄矢
長澤まさみ(ナガサワマサミ)

1987年6月3日、静岡県生まれ。2000年 第5回「東宝シンデレラ」グランプリ受賞。 2003年「ロボコン」で映画初主演し、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2004年「世界の中心で、愛をさけぶ」で第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・話題賞など数々の賞を受賞。宮崎吾朗監督作「コクリコ坂から」でアニメ初声優を務める。そのほか代表作に「モテキ」「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」「海街diary」などがある。2016年春に「アイアムアヒーロー」、秋には「グッドモーニングショー」、NHK大河ドラマ「真田丸」ほかに出演予定。

博多華丸・大吉(ハカタハナマルダイキチ)

博多華丸(ハカタハナマル)1970年4月8日、福岡県生まれ。
博多大吉(ハカタダイキチ)1971年3月10日、福岡県生まれ。
吉本興業所属。1990年5月にコンビ結成し、吉本興業福岡事務所からデビュー。福岡で活動した後、2005年に上京し、東京と福岡をメインに活躍する。「THE MANZAI 2014」優勝。舞台を中心にテレビ・ラジオでも活躍。日本テレビ系「ヒルナンデス!」月曜レギュラー、博多大吉は「有吉反省会」準レギュラーを務める。

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