2006年の映画「
群ようこの小説をもとにした「かもめ食堂」では、フィンランドのヘルシンキにオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性とフィンランドの人々の交流が描かれる。小林が食堂を経営するサチエを演じ、片桐が食堂を訪れるミドリ役、もたいがマサコ役で出演。主題歌・挿入歌を井上陽水が担った。
小林は「20年ぶりに映画館で上映される『かもめ食堂』はきっと懐かしい景色でいっぱいです」と吐露し、「ヘルシンキの青い空、涼しい夏の風、街を行く路面電車。そしてデカいかもめ。美味しそうなゴハンもきっとあなたのお腹を鳴らすでしょう」と語りかける。片桐は「20年前、ほぼ中年女性しか出てこないこの映画が、こんなにたくさんの人に観ていただけるとは思いませんでした。調子にのって、きっとこれからは中高年女性が大活躍する映画がもっともっとできるにちがいない!なんて期待したけど、そうでもなかった。だから今でもこうして楽しみにしていただけるのでしょう」と言葉を紡ぐ。
もたいは「明るい光と、深くて静かな風を感じる、ヘルシンキはそんな街でした。何だか自由だなあと、シンプルに思った時間でした。20年たったいま、そんな空気感を感じていただけたら、それだけで幸せです」とつづった。そのほかスタッフによるメッセージは後掲の通り。
Filmarks、日活が配給する「かもめ食堂」は全国78館のスクリーンにかけられ、順次追加予定。チケット料金は1600円均一となる。
映画「かもめ食堂」予告編
荻上直子(監督)コメント
20年後のかもめ食堂。きっと20年分歳を取ったサチエさんがカウンターの中にいて、あの笑顔でいらっしゃいって迎えてくれて、たぶんミドリさんは放浪のひとり旅に出ていて不在、まさこさんは気が向いた時にだけ気ままにパートで手伝っている、そんな様子が目にうかぶ。20年後のワタシ、すっかりババアになりました。
小林聡美(サチエ役)コメント
20年ぶりに映画館で上映される「かもめ食堂」は
きっと懐かしい景色でいっぱいです。
ヘルシンキの青い空、涼しい夏の風、街を行く路面電車。そしてデカいかもめ。
美味しそうなゴハンもきっとあなたのお腹を鳴らすでしょう。
サチエ、ミドリ、マサコ三人でお待ちしています。
たっぷり楽しんでください。
片桐はいり(ミドリ役)コメント
20年前、ほぼ中年女性しか出てこないこの映画が、こんなにたくさんの人に観ていただけるとは思いませんでした。調子にのって、きっとこれからは中高年女性が大活躍する映画がもっともっとできるにちがいない!なんて期待したけど、そうでもなかった。だから今でもこうして楽しみにしていただけるのでしょう。どうぞこの機会、スクリーンでお見逃しなく。
もたいまさこ(マサコ役)コメント
明るい光と、深くて静かな風を感じる、ヘルシンキはそんな街でした。
何だか自由だなあと、シンプルに思った時間でした。
20年たったいま、そんな空気感を感じていただけたら、それだけで幸せです。
森下圭子(アソシエイトプロデューサー / フィンランド在住)コメント
映画公開を機に、ヘルシンキで日本の人を多く見かけるようになった20年前。当時、日本人女性の一人旅をフィンランドの人たちが驚いていたのをよく覚えています。日本人女性のイメージってそうなのか…。周囲や自分が思うよりも、ずっと多くの可能性と自由を私たちは持っている。それはこの映画の制作中にも実感していたことでした。
飯島奈美(フードスタイリスト)コメント
「かもめ食堂」を観ると、小林聡美さん演じるサチエさんの包容力に癒され、あたたかいエネルギーをもらえたように感じられます。フィンランドの人や街、森、インテリアや衣装、料理も美しいです。
2006年の公開から2026年の今まで、「かもめ食堂を観てフィンランドに行ってきました!」と声をかけてくださった方が、200人以上はいたと思います。新婚旅行で訪れたという方もいました。
公開後に映画を観て訪ねてきてくれたスタッフたちは、今も多くの作品を一緒に作っています。「かもめ食堂」は、そんなふうに人と人をつないでくれる映画だと思います。
高橋ヨーコ(フォトグラファー)コメント
世の中の変化に戸惑った時、自分が停滞しているんじゃないかと思ったとき、それでもいいじゃないの?とそっと言ってくれそうな、なんならほっといてくれそうな、そんなふうに思った映画でした。20年経ってもほっといてくれそうな気がします。
井上庸子(グラフィックデザイナー)コメント
かもめ食堂のメニューと店名のサインなどに参加させていただきました。
メニューの絵と字は牧野さん。(映画ではミドリさんが)
かもめの絵が決まるまで、とても時間がかかりました。
「ハラゴシラエして歩くのだ。」というコピーは、
小林聡美さんの存在とともに、ずっと好きです。
牧野伊三夫(画家)コメント
落書きのようなカモメの絵はアートディレクターの井上庸子さんから依頼され、フィンランドのカモメをボールペンで描いたものだ。日本のより、足がちょっと太い。あれから20年も経つというのに、いまもときどきカモメを描いてほしいという人がいて、絵を渡すと、目をキラキラかがやかせる。自分もふくめ、当時観た人や、まだ幼かった人たちは映画館での集団鑑賞で、いまなにを感じるだろうか。
大島依提亜(グラフィックデザイナー)コメント
まさか「かもめ食堂」のパンフレットまでリバイバルされるとは、自分でも思ってもみませんでした。この作品ではパンフをはじめ、いくつかのアイテムに関わらせていただきましたが、自分のキャリアや考え方を大きく変えた大切な作品です。変わらないことで変化する──映画の主題とこの仕事を通して、今もなお多くを学ばせてもらっています。
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小林聡美の映画作品
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シンイチロウ @skanayama195701
@eiga_natalie 懐かしい。この映画観ました!