夏目漱石の小説「こゝろ」から着想を得た「こころ」は、駆け出しの小説家である“私”と、唯一の親友だった“彼”の物語。“私”の妻である“彼女”を含めた3人は打ち解け合う関係になるが、“私”はやがて“彼”の心の奥にある本当の姿を知ることになる。監督を「走れ、絶望に追いつかれない速さで」「やがて海へと届く」の
草川は「演じるシーンが多くはなかったので、限られた場面で全力を出し切らないと、その世界観は伝わらないなと思いました」と語り、樋口との共演を「人としても役としてもぶつかることができました」と振り返る。対して樋口は「(草川)拓弥君演じる『私』がどれほど大きいものだったのだろうと考えれば考えるほど、美しく、苦しくなりました。全力で向き合ってくださった拓弥君には、本当に感謝しています」と伝え、「ラストシーンを撮って、カットがかかった後に初めて『立てない』と感じたほど、自分の全てを出し切った作品になったと思います」と述懐した。中川のコメントは後掲の通り。
なお本作の放送に合わせた特集も実施。「2ヶ月連続 俳優 草川拓弥がとまらない!」が11月から12月、「2ヶ月連続 俳優 樋口幸平に染められて!」が12月から1月まで放送される。
オリジナルショートドラマ「こころ」番組情報
放送局・放送日時
日本映画専門チャンネル 2025年12月放送
スタッフ・キャスト
監督:中川龍太郎
出演:草川拓弥(超特急)/ 樋口幸平 / 夏子
草川拓弥 コメント
夏目漱石の「こゝろ」を初めて読ませていただき、こんなにも重く苦しい世界なんだと驚きました。
「こころ」は、演じるシーンが多くはなかったので、限られた場面で全力を出し切らないと、その世界観は伝わらないなと思いました。
本作では、中川(龍太郎)監督とセッションしながら創ることができたのが印象的です。監督が本気で向き合ってくださったおかげで、改めてお芝居に対しての向き合いかたや、大切なものに気づくことができました。
また、「私」を演じるにあたって、樋口(幸平)さんが演じる「彼」がいることが大切でした。樋口さんとは、今作を通して、人としても役としてもぶつかることができました。
本作のタイトルでもある“こころ”。向き合いたいけど向き合えない。寄り添いたいけど寄り添えない。
とても人間らしい作品です。この作品が、視聴者の皆さんのこころにどのような影響を与えるかがとても楽しみです。ぜひたくさんの人に、こころに、観てほしいです。
樋口幸平 コメント
「こころ」の台本を読んだとき、「彼」の気持ちを一番理解してあげたいと思いましたし、この作品に懸ければ一人の俳優として何か掴めるのではないかと思いました。
「彼」の中で、(草川)拓弥君演じる「私」がどれほど大きいものだったのだろうと考えれば考えるほど、美しく、苦しくなりました。全力で向き合ってくださった拓弥君には、本当に感謝しています。
中川(龍太郎)監督は、僕たちが演じる役をその空間に存在させるために、全力を尽くしてくださいました。自分自身のこころを保ちながら役を演じるのは難しいことだと、深く理解されているからこそ、こころを大切にする雰囲気がチームに充満していました。本当に素敵な現場でした。
ラストシーンを撮って、カットがかかった後に初めて「立てない」と感じたほど、自分の全てを出し切った作品になったと思います。とにかく役に向き合い続けました。懸けました。本当に観てほしいです。
中川龍太郎 コメント
学生時代から愛読していた夏目漱石の「こゝろ」にインスパイアされた物語を作れるということは、文学を愛する者として、恐怖でもあったのですが、挑戦し甲斐もありました。自分の原点である「走れ、絶望に追いつかれない速さで」とも通底するモチーフでもあり、自分にとって特別な思い入れのある作品になったと感じています。
草川(拓弥)さんは青い炎、樋口(幸平)さんは赤い炎。
本当に二人と心の奥深い部分から繋がり、語り合い、涙を流しながら、一緒に作品を生み出しました。彼らの情熱は凄まじく、これからも仕事を共にしたいと思いました。
あり🐼 @ari__ohitashi_
題材もタクちゃんが演じる「私」も楽しみ!「2ヶ月連続 俳優 草川拓弥がとまらない!」こちらも気になる! https://t.co/rJ8CxluM5E