ネリー・カプラン特集が全国で開催、「海賊のフィアンセ」「愛の喜びは」など4本

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ネリー・カプランの特集「ネリーに気をつけろ!ネリー・カプラン レトロスペクティヴ」が、12月26日より東京・Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次開催。「海賊のフィアンセ」など4作品が劇場初公開となる。ポスタービジュアルと特報が解禁された。

特集特集「ネリーに気をつけろ!ネリー・カプラン レトロスペクティヴ」ポスタービジュアル

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ネリー・カプラン

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1931年、アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれたカプランは、1954年にフランス映画の名匠アベル・ガンスと出会い、「マジラマ/戦争と平和」を共同監督。やがてガンスとは袂を分かち、シュルレアリスム小説家、批評家、ドキュメンタリー作家などのキャリアを経て、長編劇映画作家の道を歩み始める。

「海賊のフィアンセ」場面写真 ©1969 Cythère films – Paris

「海賊のフィアンセ」場面写真 ©1969 Cythère films – Paris[拡大]

1969年の長編デビュー作「海賊のフィアンセ」は、母親の死をきっかけに村⼈たちを相⼿に売春⾏為を始める女性の物語。カプラン⽈く「異端審問官たちを⽕刑にする現代の魔⼥の物語」であり、パブロ・ピカソには「芸術の域まで高められた尊大さ……ルイス・ブニュエルの最高傑作並みの作風だ」と評価された。ベルナデット・ラフォンが主演した「海賊のフィアンセ」以降、カプランは保守的な価値観に抵抗、反抗する女性たちを描き続ける。

「愛の喜びは」場面写真 ©1991 Cythère films - Les studios de Boulogne - Pathé cinema

「愛の喜びは」場面写真 ©1991 Cythère films - Les studios de Boulogne - Pathé cinema[拡大]

このほか特集では、ギャングの一味に誘拐された大富豪の令嬢が構成員を次々と誘惑し、滑稽な抗争に発展していく「パパ・プティ・バトー」、南仏の豪邸を相続したとという知らせによって年老いた夫婦の日常が一変していく「シャルルとリュシー」、裕福な三世代の女たちが文学者の男を手玉に取って翻弄する「愛の喜びは」もラインナップに並んだ。特報はYouTubeで公開中だ。

なお東京のアンスティチュ・フランセで開催中の「フランス映画と女たち PART3」の特別連携企画「ヌーヴェルヴァーグの周縁で / ネリー・カプラン&メーサーロシュ・マールタ」にて、9月14日に「海賊のフィアンセ」を先行上映。「ナミビアの砂漠」で知られる山中瑶子がゲストとしてアフタートークに登壇する。前売券は完売しており、当日券を若干数販売する予定だ。

特集上映「ネリーに気をつけろ!ネリー・カプラン レトロスペクティヴ」特報

特集上映「ネリーに気をつけろ!ネリー・カプラン レトロスペクティヴ」

2025年12⽉26⽇(⾦)~ 東京都 Bunkamura ル・シネマ 渋⾕宮下ほか全国順次

上映作品

  • 海賊のフィアンセ
  • パパ・プティ・バトー
  • シャルルとリュシー
  • 愛の喜びは

提供:東映ビデオ 配給:グッチーズ・フリースクール 宣伝:プンクテ
後援:在⽇フランス⼤使館/アンスティチュ・フランセ

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読者の反応

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映画ナタリー @eiga_natalie

ネリー・カプランの特集が12月より全国で順次開催!

<上映作品>
「海賊のフィアンセ」
「パパ・プティ・バトー」
「シャルルとリュシー」
「愛の喜びは」

🎥詳細・特報はこちら
https://t.co/7vKWj1M4Yy

#ネリー・カプラン https://t.co/BTILlZeBTC

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