福井映画祭でW受賞、知多良の初長編「ゴールド」10月公開 恋愛の始まりから終わり描く

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2024年の福井映画祭でグランプリと長編部門の観客賞を受賞した映画「ゴールド」が、10月25日より東京・ポレポレ東中野、11月29日より大阪・シアターセブンほか全国で順次公開される。YouTubeでは予告編が解禁された。

「ゴールド」メインビジュアル

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「ゴールド」場面写真

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本作は東京・高円寺の路上ライブで出会ったミキと弘樹の恋愛の始まりから終わりまでを描いた物語。グッナイ小形による楽曲「きみは、ぼくの東京だった」のミュージックビデオのリハーサル時の脚本から生まれた作品だ。MVを監督した知多良が実体験をもとに取材を重ね、自ら脚本を執筆して映画化した。

MVから引き続き、ミキ役で小畑みなみ、弘樹役でサトウヒロキが出演。幸田純佳、太志関口蒼卯ノ原圭吾、池田光輝、松木大輔、シンガーソングライターのKsayakaもキャストに名を連ねた。グッナイ小形も出演し、劇中で「きみは、ぼくの東京だった」「宗教」を披露。エンディングテーマとして「グッドバイ」も提供している。

本作が初長編となる知多は「大切にしているものを傷つけられたり、それなのに誰かを傷つけてしまったり。簡単に誰かを加害者や被害者と決めつけず、1人の人間の中の多様性を描くことを心がけました」「『ありのまま』で生きていけない多くの人たちにこの映画を届けたいです」と語っている。

知多良 コメント

本作は、2人の男女の恋愛の始まりから終わりまでを描いた映画です。そして恋愛の外で出会った多様な人たちを描いた映画です。大切にしているものを傷つけられたり、それなのに誰かを傷つけてしまったり。簡単に誰かを加害者や被害者と決めつけず、1人の人間の中の多様性を描くことを心がけました。
このテーマは、私自身が生きていく中で感じてきたことでもあります。実際に、男ばかりの清掃の仕事を経験し、仕事ができて頼りになる人がパワハラやセクハラ発言をしていたり、男同士の職場でも陰湿ないじめがあったりするのを目の当たりにしました。一方で、ジェンダーバイアスについて共感し合っていた女友達が、正義を振りかざすことで誰かを傷つけてしまうこともありました。こうした現実の経験が、本作の脚本のベースになっています。そんな私の経験をもとに、主人公たちはあらかじめ決められた「性別の役割」と「欲望」の狭間で葛藤しながら、「自由」や「意志」という問いに向き合います。「自由」や「意志」は、私自身の考えだけでは到底太刀打ちできるテーマではありませんでした。そこで、スピノザやアーレント、ユクスキュルといった思想家たちの文献を手がかりにしながら、映画の中で描こうと試みました。
「ありのまま」で生きていけない多くの人たちにこの映画を届けたいです。ぜひ、映画館で本作をご覧いただきたいです。

映画「ゴールド」予告編

グッナイ小形「きみは、ぼくの東京だった」MV

この記事の画像・動画(全11件)

©2024「ゴールド」 配給 キノパトス

読者の反応

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いとうたかし @XLinkman

https://t.co/5BOoEj0xEQ
#映画『#ゴールド』劇場公開が決まりました!
(実は、ほんの少し出演しています)

<上映情報>
10月25日(土)〜 #東京 ・ #ポレポレ東中野
11月29日(土)〜 #大阪 ・ #シアターセブン
(現在日程調整中)  #名古屋 ・ #シネマスコーレ

<予告>
https://t.co/gxP5hzU3gY

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