志萱大輔「猫を放つ」が釜山国際映画祭コンペティション部門に選出、初の長編作品

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春みたいだ」「窓たち」などの短編映画を手がけた志萱大輔による初長編作品「猫を放つ」が、第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映されることが決定。合わせてキャスト情報と場面写真、海外版ビジュアルが解禁された

「猫を放つ」海外版ビジュアル

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「猫を放つ」場面写真

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本作の主人公は、写真家である妻マイコとの距離を埋められずにいるモリ。ある日、かつての友人・アサコと再会したモリは、彼女への古い愛情を呼び覚まされる。アサコもまたこの再会により、かつて自分がモリに惹かれていたことを思い出した。しかし2人の記憶は自身の欲望や期待を含みながら、ぼやけ、ゆがみ、捏造されていく。本作の音楽を手がけておりアーティスト・somaとしても活動する藤井草馬がモリ、「息を殺して」の谷口蘭がマイコ、「オーガスト・マイ・ヘヴン」の村上由規乃がアサコを演じた。望月めいり宮原尚之カトウシンスケ菅原大吉古矢航之介佐藤ケイもキャストに名を連ねている。

本作は2018年に志萱の自主制作映画としてスタート。その後プロデューサーの板谷洋が所属するハットピクチャーズが製作に合流し、7年越しの大幅な追加撮影を敢行し完成された。志萱は今回の選出について、「ひとり部屋で書いた物語が一本の映画として海を越える時の喜びは、自己を掘り下げていった先で、未だ見ぬ誰かと出会えるはずだ。と盲信していた制作期間に光が当ったような感覚です」とコメントしている。

なお今回選出されたコンペティション部門は、注目すべきアジア映画にスポットライトを当ててきた既存のニューカレンツ部門とジソク部門を統合し設立された、新たなメインコンペティションの部門。そのため日本映画としては初めての出品となる。

志萱大輔 コメント

ひとり部屋で書いた物語が一本の映画として海を越える時の喜びは、自己を掘り下げていった先で、未だ見ぬ誰かと出会えるはずだ。と盲信していた制作期間に光が当ったような感覚です。
ただし、その穴は自分一人では到底掘り切れず、映画を信じ共に進んでくれた仲間がいたからこそ貫通し、今僕らに新しい景色を見せてくれようとしています。
この度、「猫を放つ」を世界に向けてお披露目できることを誇らしく、そして嬉しく思います。

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©2025 “Leave the Cat Alone” Film Partners

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klein-2 @klein2_def

「猫を放つ」
タイトルがいいな https://t.co/zd8uO3dofo

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