本作は韓国ドラマ「怪物」をリメイクしたサスペンス。とある町で25年ぶりに起きた猟奇殺人事件を追う2人の警察官と、町の住人たちの人間模様が描かれる。かつて妹の失踪事件で容疑者となった地元警察官・富樫浩之に安田、赴任してきたキャリア官僚の八代真人に水上が扮したほか、剛力彩芽、小手伸也、橋本じゅん、光石研、高畑淳子、渡部篤郎、久保史緒里(乃木坂46)、藤森慎吾、真飛聖、早乙女太一らも出演した。
オリジナル版を観ていたという安田は、オファーを受けた際の心境を「『いいんですか?』と思いました。それはもう、うれしかったです」と述懐。オリジナル版を「完成形」と称賛しながら、「WOWOWさんがリスペクトを持ってリメイクするということで。そこで役をいただけるというのは挑戦しがいがありました」と真摯な思いを口にする。
一方、水上は「あえて原作を観ないアプローチを取りました。それに僕自身、キャリア組という役柄を過去にも演じる機会があったので、今までの経験をなぞらないようにと自分にルールを課して差別化を図りました」と、役に対する独自のスタンスを語った。これを受け、安田は原作者のキム・スジンから「冨樫という人間の孤独を満たしてください」というメッセージをもらったと述懐。「『孤独を満たす』ことへのアプローチが、僕にとって役作りだったのかもしれません」と静かに振り返った。
劇中ではバディのようにも見える冨樫と八代だが、自分たちの関係性については「あまりベタベタしたくなかった」と口をそろえる。安田は「お互いの人生がクロスする瞬間が、自分たちの中にあればいいね、という話はしました」と説明し、水上も「長い人生が続く中で交わる一瞬を、作品の中で表現しています」と補足した。
また水上への印象について、安田は「好青年。礼節を持って接してくれる」とコメント。すると水上は「画面に映ったとき、人生を感じられるような顔になりたいと思っているんです。安田さんのしわは、富樫の不気味さや悲しみにつながっている。自分で顔をつまんでしわを作れるものでもないですし、笑ってきたんだろうな、怒ってきたんだろうなと感じさせる役者に早くなりたい。安田さんは見事に体現されていました」と尊敬のまなざしを向ける。安田は“しわ”というワードに苦笑しながらも「人生の年輪を感じたって話ですよね」とうなずく。しかし水上が「人によっては(しわを)引っ張ったり、何かを顔に打つこともあると思いますが、それをせず自分を受け入れて……」と勢いよく続けると、安田は「何言ってるんだよ!」と大慌てで司会者に次の質問を促した。
作品のタイトルにちなみ、「自分の中の“怪物”な一面は?」というトークテーマも。安田は「我々のお仕事は喜怒哀楽を表現すること。普段は社会のルールの中で感情をコントロールしなければいけない。それでも反発して出てくる感情が“怪物”になるんじゃないですかね」と分析する。「人間である限り、皆さんの心のどこかに必ず(怪物の一面は)あります。そこを抑えられるかどうかは、出会いだったり、ボタンの掛け違いでしかないんじゃないかな」と話す安田に、水上も「『役者という職業は怪物だ』ということを、カメラを通して見せてくれと言われている気もします」と続けた。
「連続ドラマW 怪物」は7月6日22時にWOWOWで放送・配信スタート。なお現在、本作の第1話・第2話がWOWOW公式YouTubeで期間限定公開されている。
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「怪物」安田顕と水上恒司が目指したバディ像とは「人生が交わる一瞬を表現したい」 - 映画ナタリー #水上恒司
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