人身売買によって農村に売られる若い女性を描いた2007年の中国映画「盲山(まんしゃん)」の日本初公開が決定。中国政府による厳しい検閲で約20のシーンをカットしながら、最終的に本国で上映を全面的に禁じられた同作が、7月18日より東京・シネマート新宿にて1週間限定上映される。
本作は人身売買業者にだまされ、遠く離れた山奥に花嫁として売られた22歳の白雪梅(パイ・シューメイ)を主人公にした物語。彼女は夫となる黄徳貴(ホアン・デグイ)とその家族に解放を懇願するが、暴力で捻じ伏せられ、奴隷のような生活を送るようになる。村人たちも黄一家の監視を手伝い、白雪梅は逃亡を図るたびに捕らえられてしまうのだった。
2007年に第60回カンヌ国際映画祭のある視点部門に正式出品されると、その力強いラストシーンに観客から惜しみない拍手が巻き起こった本作。スリラーと冷徹な社会風刺が融合した、生々しく残虐性を帯びた描写が波紋を広げた。主要キャストとして映画大学である北京電影学院の学生が出演。演技経験のない地元の農民が村人を演じている。
プロデューサー・脚本・監督を担ったのは、2003年に「盲井」で第53回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞したリー・ヤン。日本での公開はJAIHOが提供、Strangerが配給を担当する。現在、予告編がYouTubeで公開中だ。
中国映画「盲山」予告編
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中国では上映禁止、農村に売られる若い女性描いた「盲山」7月に1週間限定上映(予告編あり) https://t.co/TkfD0N8Vna