特集ドラマ「シリーズ横溝正史短編集IV~金田一耕助 悔やむ~」の合同取材会が本日4月9日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの
同ドラマは、名探偵・金田一耕助が活躍する横溝正史の短編を“ほぼ原作に忠実に映像化”するシリーズの第4弾。今回は
プロデューサーの淵邉恵美は「企画の立ち上げから考えると約10年経ちました。当時、池松さんはまだ20代で、フレッシュな金田一だったんですが、ようやく原作の金田一とほぼ同じ年齢になったんです」とほほえみ、「第4弾が作れるとなったときは本当にうれしくて! 2秒後には池松さんに連絡していました(笑)」と声を弾ませる。
池松は「(第1弾の頃は)26歳ぐらいで、金田一ができるんだろうかと不安があったんです。ようやくなじんできたような気がします」と話し、「今回、月城さんをはじめ、なかなか一堂に会するのが難しい方々に出演していただいて、異種混合戦という、面白い化学反応が起こっています」と自信を見せた。昨年、宝塚歌劇団を退団した月城は「初めての映像作品出演で、ものすごく緊張していたんです。池松さんは口数が多い方ではないんですが、頼もしく、優しくリードしてくださって。映像作品ってこんなふうにチームで作っていけるんだというありがたさを感じました。俳優としての新たな第一歩としてこの作品に出演できたことを光栄に思っています」と笑みをこぼす。
池松は「宝塚退団後の1本目はこれでいいのかな?と(笑)。これから素晴らしいキャリアを歩んでいかれる方ですから」と言って月城を笑わせてから「これまでいろんな方に出会ってきましたが、月城さんはちょっと驚くような集中力を持っていて。月城さんの表現力にみんな感動していましたし、刺激になりました」と絶賛する。一方の月城は「池松さんは率先して現場を引っ張ってくださるんです。それは演技だけじゃなく、小道具を動かしてくださるとか、撮影で使用するマットを支えてくださるとか。そういう姿勢で作ってこられたからこそ、こんなに作品が愛されてきたんだなと感じました」と伝えた。
今回放送される新作3本に話が及ぶと、池松は「時代と手を組みながら、その時代に合った3本になるようやってきました。現代性とエンタメ性が詰まった作品になっていると思います」と語り、「金田一はスマートでクレバーというイメージがありますが、今回は彼の想定が及ばないような事件が1つのテーマでした。現実がフィクションを超えていく現代に、こういった物語がマッチするんじゃないかと」と述懐。月城は自身が出演した「悪魔の降誕祭」に触れ「最後まで展開がわからない。金田一の頭脳をもってしても最後まで誰が犯人かわからない。そんな中で、怪しさを匂わせつつ、最後までお芝居できればと思っていました」と回想した。
「ここまでやってこれたのはスタッフ、監督たちが熱を持って取り組んできたから」と感謝を伝える池松は「これまでの12本を誇りに思っています。これまで観てくださった方、今回から観てくださる方に面白がっていただけるよう、今後も続けるのであれば違った展開も目指していきたいです」と期待を込める。また「市川崑さんが手がけた金田一シリーズは有名で、自分も印象に残っているんです。市川さんは金田一を『戦後に現れた天使』と表現している。自分はその言葉に影響を受けているんです。そしてこれまで、キャラクターではない、金田一の人間性を出せるようやってきました。凶悪な犯罪を犯していようが、憎き相手であろうが、善悪をジャッジしながら推理しないことを大切に演じています」と語った。
「シリーズ横溝正史短編集IV~金田一耕助 悔やむ~」はNHK BSプレミアム4Kで4月19日に一挙3話放送。NHK BSで4月24日よりオンエアされる。
シリーズ横溝正史短編集IV~金田一耕助 悔やむ~
NHK BSP4K 2025年4月19日(土)19:30~20:59 ※一挙3本放送
NHK BS 2025年4月24日(木)、5月8日(木)、5月22日(木)20:30~20:59
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