マレーシアと台湾の合作映画「
第97回アカデミー賞の国際長編映画賞マレーシア代表に選出されている本作。クアラルンプールの荒廃したスラム地区プドゥを舞台に、身分証明書(ID)すら与えられず、人間としての基本的な権利を奪われて生きてきた兄弟の過酷な運命が描かれる。聾唖である兄・アバンは市場の日雇い労働で堅実に生計を立て、弟のアディは簡単に金が手に入る裏社会とつながっていた。ある日、アディの実父の所在が判明したことで、IDが発行できる可能性が浮上。しかし、ある事件が2人の未来に影をもたらす。
台湾俳優の
監督・脚本を手がけたのは、本作で長編デビューを果たす
「Brotherブラザー 富都のふたり」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、大阪・テアトル梅田ほかで公開。
ジン・オング コメント
この映画が日本の観客に、マレーシアで起きている現実を理解し、登場人物たちの苦悩を感じてもらえることを願っています。私はよく、どれほど世界が不公平であろうとも、人生が困難になろうとも、心に愛があれば、それがすべてを乗り越える勇気を与えてくれると言います。愛こそが希望をもたらす唯一の力です。このメッセージを観客の皆さんと共有したいと思っています。
いつか日本で映画撮影に参加できる日が来ることを楽しみにしています。それはきっと素晴らしい体験になると信じています。
おきらく台湾研究所 @okiraku_tw
映画ナタリー「アカデミー賞マレーシア代表、スラム地区に住む兄弟の過酷な運命描いた「Brother」公開」 https://t.co/DnXMnu6OXF 吳慷仁が金馬獎で最佳男主角に選ばれたマレーシア映画《富都青年》、『Brother ブラザー 富都(プドゥ)のふたり』 @brother_movie という邦題で来年1月に日本公開決定。