映画「
同作は、刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する差入屋・金子真司が主人公の物語。息子の幼なじみが殺害されたと知った真司は、差入屋としてその犯人と向き合う中、毎日のように拘置所を訪れる女子高校生と出会う。丸山が真司を演じた。
丸山は冒頭に韓国語で「皆さん!こんにちは。私たちの映画をよろしくお願いします」と挨拶。古川は、構想から11年の歳月を費やした本作の披露に緊張した様子で「日本特有の差し入れという文化の中で生きる人々を描いています」とコメントした。
上映後のQ&Aで、丸山は「脚本を読んだときに“差入屋”という職業を初めて知り衝撃を受けました。身近な人間ドラマであり、人と人とのつながりの豊かさを色とりどりに描いていて、その歯車の1つになって役に立てるということが、楽しかったです。役者として今の自分にできるすべての演技・エネルギーを古川監督が引き出してくれました」と語る。古川は制作のきっかけを尋ねられると「ある作品の撮影中に、東京拘置所の前にある差し入れ代行のお店が目にたまったことでした」と回想。「もともと滝田洋二郎監督の『おくりびと』を観て、特殊な職業を題材に扱いたいと思っていたので、この差し入れ代行という仕事にとても惹かれました」と振り返った。
映画と同様に、拘置所には匿名で差し入れができることから「匿名で何か伝えるとしたら、誰に何を伝えますか?」という質問も。丸山は「今年41歳になるのですが、今の自分を作ってくれた今までのすべての方々に感謝ですかね。そして、自分の役者としての演技を引き出してくれた監督にも」と回答し、古川を照れさせた。
「金子差入店」は2025年に全国でロードショー。
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