おにぎり2個、おかず1品、たくあんが入ったシンプルなロケ弁で、長年にわたって映画やドラマの撮影現場で愛されてきた弁当屋・ポパイにフォーカスした本作。劇中では、ポパイのおにぎり弁当ができるまでの工程はもちろん、ポパイがどのような経緯で撮影現場での受注に注力するようになったのか、さらには撮影現場の最前線が映し出される。ナレーションは
上映イベントのチケットは、シネマ・ジャック&ベティの劇場公式サイトおよび劇場窓口でも販売中だ。料金は一律2200円。おにぎりの具材は鮭とすじこ各1個ずつで、おかずは唐揚げとなる。場内で弁当を食べられるイベントにつき、通常上映に比べて観客の食事音が発生する可能性があるためご留意を。なお横浜シネマ・ジャック&ベティでは本作の通常上映も行われている。
本作に寄せ、窪田は「初めて会ったのは18年前。目紛しく新しくなっていく業界で、ずっと変わらない味で現場を支え続けてくれている大先輩。ほっこり優しく美味しそうに、大好きな現場を教えてくれる今作をぜひご賞味ください」とコメント。ほかにも俳優の
なお本作は2023年11月10日に東京・キネカ大森、シネスイッチ銀座で封切られたのち、口コミで評判が広まり、2024年4月現在も各地で公開館数が増え続けている。配給会社・彩プロは劇場ブッキング状況について「季節が変わっても映画、テレビを含む撮影は全国各地で進められています。現場では『ロケ弁』がつきものなので、この『映画の朝ごはん』は現場を経験した方、また現場を知らない方にもお仕事の現場のごはんの大切さを知る良い機会だと思い、全国各地での上映を続けます。今後『東京での凱旋公開』に向けて営業を続けます」と伝えた。
窪田正孝(俳優)コメント
初めて会ったのは18年前。目紛しく新しくなっていく業界で、
ずっと変わらない味で現場を支え続けてくれている大先輩。
ほっこり優しく美味しそうに、大好きな現場を教えてくれる今作をぜひご賞味ください。
斎藤工(俳優・映画監督)コメント
日本の映像の現場を、数々の作品を当たり前に支えてくれていた現場の朝ご飯、そして制作部さんは、物作りの背骨であり心臓なのだと言う事を、志子田監督の眼差しを通して改めて気付かされました。当たり前は当たり前じゃない。そこに人がいる限り、そこに映画(物語)があるのだと。
追記 個人的には玄米のおにぎりもあったら最高に嬉しいです。
堤幸彦(映画監督・演出家)コメント
ちょっと〈おもしろドキュメンタリー〉かとたかを括っていた予想に反して、意外にも、これは、「愛の映画」だ! ポパイを象徴として、不眠不休で戦い、コロナ禍も地べたで乗り越えた無数の戦士たちの〈映画づくりという人生〉への「愛の映画」だ!
※一部抜粋。全文は作品公式SNSなどに記載
大森立嗣(映画監督)コメント
しこちゃん(志子田監督)の映画現場人への眼差しは優しい。僕なんか自分への応援歌のようで恥ずかしくもありながら、ポパイの朝ごはんを作っている人々にも同じように優しい視線を持っていることに気づいてくる。そしてほんのりと人生の悲喜交々が浮かび上がる。いつの間にか僕もこっそりと応援していました。
中山治美(映画ジャーナリスト:シネマトゥデイ映画短評)コメント
おにぎりの中に映画界の課題もぎっしり
おにぎり2個とおかず一品+沢庵。一般的には取り立てて珍しくない朝食だ。だがこの弁当が撮影現場で愛され続けている理由を深掘りした結果、低予算・短期間撮影が常識の日本映画界の歴史と現状、さらに課題までをも浮き彫りにする重要なドキュメンタリーとなった。現在、映画界は日本映画制作適正化機構(通称“映適”)を設立し、働き方改革に着手中。いかにそれが必須か。本作に登場する弁当店ポパイのような撮影を支える業者にも影響を及ぼしていることも映し出す。翌朝の弁当を深夜に発注するスタッフの無茶振りにも対応。これを美談と取るか? 仕方ないと取るか? ここに映画界の未来がかかっているように思える。
佐藤直樹(日活株式会社 社長)コメント
1回目は、昔の自分だと思って少し泣き
2回目は、現場が変わっていないことに愕然とし
3回目は、何をやってきたんだと恥ずかしくなりました。
私にとっては、沁みる映画でした。
ありがとうポパイ
横浜シネマ・ジャック&ベティ @cinemaJandB
窪田正孝も称賛「映画の朝ごはん」ポパイおにぎり弁当付き上映が1日限定で(コメントあり) https://t.co/c7PCX5idWg