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小沢かなのマンガをもとにした本作では、気象庁気象研究所を舞台に、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく命懸けで救助を行うSDM本部(特別災害対策本部)メンバーの奮闘が描かれる。山下がSDM本部のチーフ・晴原柑九朗、出口が気象研究所の研究助手・雲田彩、水上が東京消防庁・消防救助機動部隊に所属するレスキュー隊員の園部優吾を演じ、岡部がSDM情報班に所属する地理オタクの山形広暉、夏帆が天才脳外科医・汐見早霧に扮した。
山下は演じる役どころについて「二面性があるんです。表向きは気象予報士で“お天気お兄さん”のようだけれど、裏では人命救助のために動いています」と説明。「気象用語は普段耳にしていることも多いですが、実際に言葉にすることはないので覚えるのが難しいんですよ」と撮影の難しさを語る。帰国子女のキャラクターを演じる出口は、劇中で幼い頃から話していた中国語のセリフを披露することに触れ「家では福建省の方言を話すことが多いので、なまりが出ないように北京語をいっぱい聴いて監修の先生とも相談しました」と回想。山下は「ささっと言う感じとかネイティブでかっこいいんですよ!」とたたえた。
雪の中の過酷な救助シーンを経験した水上は「ウィンタースポーツの経験はなかったんですが、テンション上がりましたね」と声を弾ませる。そして「晴原さんに『あなたは指示をしているだけなんですよ!』と言う場面があるんですが、まさにそのセリフがしっくりくるぐらい大変な撮影でした(笑)」と打ち明けると、山下は「俺も本当は最前線に行きたかったんだよ! うずうずしてたんだから」と悔しそうに返答した。
医師を演じる夏帆は「手術シーンを初めて経験したんです。こんなにも大変なんだと。台本を読んでもわからない部分が多かった」と述懐し、山下の出演ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」を参考にしたと告白。対して山下は「教材としてはバッチリですよ!」と応えて周囲を笑わせる。「こんな制作発表とか初めてで……」と緊張した様子の岡部は、シーンのつながりを守るためにヘアスタイルを維持することに注力していると明かし、「現場に入る前にいいバリカンを買いました!」と明るく報告していた。
山下の印象に話が及ぶと、水上は「子供の頃から見てきたので『山P』はどんな人だろうと思っていましたが、本当にいい人なんです。積極的に話しかけてくださるし、いい意味で芸能人っぽくなくて。『こんないい人いるんだ!』って思いましたね」と熱弁し、夏帆も「スターのイメージでしたが、接してみるとすごくフラット」と続く。そして岡部が「話しづらいのかなって思ってましたが、サークルの先輩みたいで親しみやすい。逆に少し毒が欲しいぐらいですよ」と話すと、山下は「楽しい時間にしたいなと思って……」と照れくさそうに笑った。
昨年に海外ドラマへの出演を果たした山下は「日本と海外における撮影現場の違いは?」と質問されると「いいものを作ろうという気持ちは万国共通ですね。ただ日本と違って、海外では土日休みを徹底する現場が多かった。“華金”を体験したことがなかったので、最高でしたよ!」としみじみ話す。そして改めて本作への出演について心境を問われると「23歳くらいの頃は自分の演技の仕事に疑心暗鬼になっていることもありました。でも『コード・ブルー』のオンエアのあとに視聴者の皆さんから手紙をたくさんいただいたんです。ドラマを観て医者になった方もたくさんいらっしゃる。そういう意味では間接的ですが、命を救うことにも貢献できる仕事なのかと、この仕事に誇りを持てるようになったんです」と吐露。加えて「このドラマでも災害に対する知識や希望を与えたいと、魂を込めて現場で闘っています」と言葉を紡いだ。
「ブルーモーメント」は4月24日より毎週水曜22時からフジテレビ系で放送される。
ブルーモーメント
フジテレビ系 2024年4月24日(水)スタート 毎週水曜 22:00~22:54
※初回は15分拡大
れいれい @reirei_sweeties
山下智久の魅力を水上恒司ら熱弁「こんなにいい人いるんだ」「サークルの先輩のよう」(イベントレポート / 写真10枚) - 映画ナタリー https://t.co/xibRmTr2k0