若葉竜也は“うさぎちゃん”で共犯者?「ペナルティループ」監督が印象や制作秘話語る

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映画「ペナルティループ」の初日舞台挨拶が、本日3月22日に東京・新宿武蔵野館で開催。キャストの若葉竜也、監督の荒木伸二が登壇した。

左から若葉竜也、荒木伸二。

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「ペナルティループ」ポスタービジュアル

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本作は、恋人を殺した犯人に復讐しようとするうちにループにはまってしまった男を描くサスペンス。主人公・岩森淳は犯人である溝口の殺害を完璧に実行するが、翌朝目覚めるとなぜか周囲の様子は昨日のままで、殺したはずの溝口も生きている。岩森は困惑しながら復讐を繰り返すが、何度殺しても“翌朝”は来ないのだった。若葉が岩森を演じたほか、伊勢谷友介、山下リオ、ジン・デヨンがキャストに名を連ねる。

若葉竜也

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左から若葉竜也、荒木伸二。

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約1年間、脚本の打ち合わせや撮影、宣伝活動をともにしてきた2人。若葉との初顔合わせの際に遅刻してしまったことを明かした荒木は、彼の印象を「真っ白くて丸っこくてかわいい人。大好きだから今回お願いしたんですが、思いのほかカジュアルでびっくりしました。“うさぎちゃん”のようです(笑)」と語る。若葉は「うさぎちゃんみたいな30過ぎいます? いないでしょ」と頬をゆるませた。

また荒木は、若葉のことを「リトル・ミス・サンシャイン」や「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で知られるアメリカの俳優ポール・ダノのような存在だと表現する。若葉は「(荒木は)ウェルメイドな作品を作る。『人数の町』に続く2作目がこんなにぶっ壊れた映画でいいんだろうかと。本当はこれくらいぶち壊したいんだろうなとも感じましたね」と述懐した。

若葉竜也

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脚本開発の段階から今作に携わったという若葉は「最初は全然違う軸でした。『こうかな?』『ああかな?』と話していくうちに、監督の中で“閃き”が降りてきたようで、それからはガーッとストーリーができあがっていきました。人物造形、描き方、たくさんの視点があることで映画は豊かになっていく。僕はアイデアの1つとして対話していましたね」と振り返る。荒木は「役者さんが脚本の開発に参加すると、どうしても自分の見え方を気にされることが多いと思います。ですが全然そんなことはなく、いろんな主張や指摘をしてくださる。とても新鮮で、逆に(若葉の才能が)恐ろしかったです。現場でも僕が『これ助監督に言いにくいなあ』と思ったことを、若葉さんが先に『こうしましょう』と言ってくれるので“共犯者”です」と絶賛した。

イベントでは、4月9日からベルギーで開催される第42回ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門で本作が上映されることが発表された。同部門で本年度唯一の邦画作品となる。現地を訪れる予定の荒木は「ジャンルムービーのお祭り。ドキドキしています!」と期待を込めた。若葉は「脚本を開発していたときから海外映画祭への意識は強くあった。言葉の壁を越えてしまおうと。世界15カ国でも上映されるので、とりあえず成功かなと思っています」と喜びをあらわにした。

「ペナルティループ」は全国で上映中。

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(c)2023『ペナルティループ』FILM PARTNERS

映画「ペナルティループ」予告編

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さっき観てた舞台挨拶! https://t.co/wRSeBH8Okc

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