本作は現代社会に潜む憎悪の連鎖から生まれた“集団狂気”がテーマのサスペンススリラー。“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で稼ぐ吉井良介の周囲に不審な出来事が重なり、日常が壊されていく様子が描かれる。吉井を菅田が演じた。
吉井の謎多き恋人である秋子に古川、吉井に雇われたバイトの青年・佐野に奥平、ネットカフェで生活する三宅に岡山が扮する。そして吉井が働く工場の社長である滝本役で荒川、吉井を転売業に誘う先輩・村岡役で窪田が選ばれた。5名とも黒沢の監督作には初出演となる。
古川は大学の先輩である黒沢が監督した本作について「不思議な後味の残る作品で、題名の『Cloud』が指す意味を考えながら、何度も台本を読みました」とコメントし、奥平は「自分で佐野を表現する事が難しい時もありましたが、同時にとても楽しく、自分の中ですごく勉強になった現場でした」と振り返る。そして岡山は「夢うつつを行き交うような撮影の日々は、今思い返しても少しだけ宙に浮いていたような奇妙な時間で、とても思い出深いです」、荒川は「実はまだ作品が完成してないので観てないのですが…初めての黒沢組参加です!」とつづり、窪田は「現代人の心の問題を、鋭い切れ味で教えてくれる映画だと思います。ぜひ劇場で体感してもらいたいです」と呼びかけた。
「Cloud クラウド」は9月に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。
古川琴音 コメント
黒沢監督をはじめ、錚々たる共演者の方々、プロフェッショナルなスタッフの皆さんの中に参加できたこと、心の底から嬉しく光栄でした。不思議な後味の残る作品で、題名の「Cloud」が指す意味を考えながら、何度も台本を読みました。私が演じた秋子も、始終違和感の付き纏うミステリアスな役だったので常に手探りでしたが、現場で黒沢監督とやり取りしながらその陰影をつけていき、その過程を楽しみながら、感覚を研ぎ澄ませて演じました。
奥平大兼 コメント
まず、この作品の台本を読んだ時に、自分が演じる佐野という役についてどのような人物なのかを読み解く時間が楽しかったです。
実際の現場では、黒沢監督の演出の元、自分で佐野を表現する事が難しい時もありましたが、同時にとても楽しく、自分の中ですごく勉強になった現場でした。共演させていただいた先輩方とお芝居するのも、お芝居を見るのもとても楽しくて、短い時間でしたが濃密な撮影期間を過ごせたと思います。
岡山天音 コメント
菅田さんをはじめ、尖った個性を持つ皆さまとの共演、とても興味深い経験でした。黒沢監督の世界に閉じ込めてもらえた事、夢うつつを行き交うような撮影の日々は、今思い返しても少しだけ宙に浮いていたような奇妙な時間で、とても思い出深いです。
黒沢監督が作り出す「Cloud」の世界に、是非とも皆様、迷い込んでいただきたいです。
荒川良々 コメント
実はまだ作品が完成してないので観てないのですが…初めての黒沢組参加です!
皆さんご存知かと思いますが名前に黒が入ってますね。で名前は清です。
不思議ですね…そう! まさにこの映画「Cloud」です。あー! デッカいスクリーンで早く観たい!!
窪田正孝 コメント
黒沢監督が描く人間の悍(おぞ)ましさに寒気がしました。
ストレス、ほんの些細なキッカケで人は簡単に悪意に呑み込まれる。
ネットやSNSでは顔も感情も隠せるし、文字や数字の羅列だけで、知らない間に人の気持ちを踏み躙ってるかもしれない。
現代人の心の問題を、鋭い切れ味で教えてくれる映画だと思います。ぜひ劇場で体感してもらいたいです。
takeruzone @is_nna
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