「ニューヨーク・オールド・アパートメント」は普遍的な欲求を描く物語、監督がコメント

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映画「ニューヨーク・オールド・アパートメント」の監督マーク・ウィルキンスによるインタビューコメントが到着した。

マーク・ウィルキンス

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「ニューヨーク・オールド・アパートメント」メインビジュアル

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オランダ人作家アーノン・グランバーグの小説をもとにした本作は、ペルーから米ニューヨークに移り住み、不法移民として暮らす貧しいデュラン一家の物語。アメリカンドリームを夢見る母と年頃のピュアな息子たちがそれぞれ恋に落ち、生きる意味を見出していくも、あるトラブルに巻き込まれるさまが描かれる。母ラファエラ役をマガリ・ソリエル、息子役を双子のアドリアーノ・デュランとマルチェロ・デュランが担った。

「ニューヨーク・オールド・アパートメント」場面写真

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これが長編デビュー作となるウィルキンスは、本作で「希望の表と裏両方を描いた」と述懐。ドイツで生まれ数カ国に住んだ経験を持つ彼は「私自身は人種差別をされた経験はありませんが、目撃したことはたくさんあります。ニューヨークにおいてです。悲しい気持ちになりました。自分が恵まれた境遇なことに罪悪感を感じたりもしました。その罪悪感が故に、私とは違った理由でニューヨークに来ることになった登場人物を描くことになったと考えています」と語り、「純朴そのものなティーンエイジャーの双子・ポールとティト。ミステリアスなクロアチア人女性・クリスティン、兄弟の母親・ラファエラ、スイス人の恋人・エドワルド。これらの登場人物たちは、私自身が『見知らぬ人』『部外者』として扱われた体験に由来する拒絶の感情や、住んでいる場所に属せず『愛され、受け入れられたい』と切望した、かつての体験による産物です」と明かした。

また「私たちは責任の所在を問いかけたり、いたずらに哀れみを誘発するだけではない『移民の物語』を制作することに挑戦しました。主人公たちの等身大な姿を描くことで、実存を保証されたいという私たちの普遍的な欲求を深掘りしました。あなたが不法滞在しているペルー人の自転車配達人であろうと、自暴自棄なクロアチア人の恋人であろうと、孤独なスイスの大衆小説家であろうと、人々は『自分の人生』を受け入れながら生きたいという願望に突き動かされているという点では、同じなのです」とコメントしている。

「ニューヨーク・オールド・アパートメント」は1月12日より東京・新宿シネマカリテほか全国でロードショー。

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(c) 2020 - Dschoint Ventschr Filmproduktion

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