映画監督・
1951年生まれの押井がハマったというYouTube。“いま”が凝縮された動画を視聴しながら気付いた面白さ、そこから垣間見えた現代社会の状況、今を生きる人にとっての「幸福論」、そしてYouTubeというメディアとはいったいなんなのか。TV Bros. WEBの連載に加筆し書籍化された。構成・文は映画ライターの渡辺麻紀が担当。カバーイラストは、アニメーター・監督である梅津泰臣が描き下ろした。価格は税込1870円。
取り上げられるチャンネルは、就活情報に特化した「Fラン大学就職チャンネル」、インド屋台を紹介する「今日ヤバイ奴に会った」、ゲーム実況を配信する「ももじオンライン」など多岐にわたり、アップロードされた短編自主映画や“テロップとナレーションの力”といった映像にまつわる話題にも言及される。
「押井守のサブぃカルチャー70年 YouTubeの巻」内容
「はじめに」より
YouTubeとは言ってみれば窓がズラリと並んだ集合住宅か、窓が無数に穿たれた長い通路のようなものなのですが、他の「窓=メディア」との違いは何かと言えば、その窓の中に個々の風景だけでなく、こちらを覗いている個人の顔、あるいは「中の人」と呼ばれる仮想の人々の顔が窺えることなのです。この本は「窓の中の顔」「中の人」たちとの出会いの物語であり、コロナを挟む数年の間、僕の世間への興味を繋いでくれた匿名の人たちに関するレポートでもあります
目次より
はじめに
・いまの社会が凝縮された「Fラン大学就職チャンネル」
・Fラン大学出身というリアリティと努力で引き込む「ナカイドの実写 / Fラン友の会」
・幸福論として完結している「たっちゃんねる」
・低予算でいかに幸福感に浸れるか?の実践者「ニカタツBLOG」
・インド惚れした気持ちが込もっている「今日ヤバイ奴に会った」
・映画を観るツボ押さえてます「映画日和」
・YouTubeを足掛かりにハリウッドデビューも夢じゃない 短編自主映画の話
・これがVチューバーの究極の在り方!?「あおぎり高校 / Vtuber High School」
・閑話休題 サッカーの話
・言葉は字幕になると、説得力が生まれる──テロップとナレーションの力
・専門家のオタクっぷりにワクワクする「〇〇のプロと行く ゲームさんぽ by ライブドアニュース」
・東京的現実に生きている人に見てもらいたい 台湾のバイクチャンネルたち
・吹替えのうまさ、巧みな脚本で笑いを追求する「六丸の工房」
・ゲームは上達しないけど、めげることなく続ける姿に情が移った「ももじオンライン」
・独自の美意識とプレイスタイル「M4ya qq」
・銃器とともに生きることを計画し、実践した人「NHG:中の人げぇみんぐ【実銃解説】」
・歴史の扱いを心得ている「アイザックZ - IsaacZ」
おわりに
押井守の映画作品
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NHG:中の人げぇみんぐ @NakanohitoGamin
NHG:中の人げぇみんぐのチャンネルが紹介されましたo(・x・)/
押井守がYouTubeを語り尽くす書籍発売、動画から見える社会の“いま”とは https://t.co/rLa1POGKoV