「彼女来来」山西竜矢の新作短編「母と牛と」SHINPAで上映、主演は安西慎太郎

「彼女来来」の山西竜矢が監督した短編映画「母と牛と」が、12月23日に東京・LOFT9 Shibuyaで開催されるイベント「SHINPA vol. 16」で上映。安西慎太郎が主演を務めることが発表となり、場面写真も到着した。

「母と牛と」の主人公は、母子家庭で育ち、ある地方都市で母親・双葉と2人暮らしをしている洋司。双葉はほぼ寝たきりの状態で、洋司の介護がないと生活ができず、洋司の生活も双葉の介護が中心になっていた。同じ部屋の中、同じ町の中、同じような日々を送る洋司。そんなある日、彼は双葉が部屋で倒れているのを発見する。本作が映画初主演となる安西が洋司、劇団・ナイロン100℃所属の松永玲子が双葉を演じ、富川一人、安野澄も出演。12月23日には安西、松永、山西が「SHINPA vol. 16」に参加し、トークを繰り広げる予定だ。

安西は「世界の中で母という最も大切で執着してしまう存在に愛情を注ぎ続けた彼〔洋司〕が、彼の新しい世界へ歩もうとします。その一歩は他者からしたらちっぽけに見えるかもしれないけど、それは確かな一歩のような気がしています。是非、お楽しみください」とコメント。松永は「皆様方には、我が息子（役）のある心の動きをじっくり追って見届けて頂けたらと存じます」とつづった。

そして山西は「粒だったキャストと頼もしいスタッフの力で、不思議な奥行きを持った作品になっておりますので、是非スクリーンでお楽しみください」と呼びかけている。

なお「SHINPA vol. 16」は映画監督・二宮健が中心となって運営する上映イベント。「山女」の福永壮志、「熱のあとに」の山本英、「彼女はひとり」の中川奈月、山西が初参加するほか、二宮、深田晃司、小林達夫、山中瑶子、行定勲、第25回京都国際学生映画祭で入選したサジャド・シャーハタミによる短編が上映される。前売りチケットはLivePocketで販売中。

SHINPA vol. 16

2023年12月23日（土）東京都 LOFT9 Shibuya
第1部 開場 12:30 / 開映 13:00 / 終映 17:00
第2部 開場 17:30 / 開映 18:00 / 終映 22:00
※途中休憩あり

通し券：前売り券 3800円 / 当日券 4500円
第1部：前売り券 2500円 / 当日券 3000円
第2部：前売り券 2500円 / 当日券 3000円
※要1ドリンクオーダー

＜第1部＞
中川奈月「昼の迷子」
サジャド・シャーハタミ「Identibye」
山西竜矢「母と牛と」
小林達夫「something in the air」
行定勲「鳩 Pigeon」

＜第2部＞
深田晃司「自転車と音楽」
福永壮志「シルマシ」
山中瑶子「したくてしたくてたまらない女 2019」
山本英「回転（サイクリング）」
二宮健「なにかがおきてる」

安西慎太郎 コメント

今回、山西竜矢監督作品「母と牛と」に携わることができとても嬉しく思っております。
とても小さな閉鎖された世界で生き、その世界の中で母という最も大切で執着してしまう存在に愛情を注ぎ続けた彼〔洋司〕が、彼の新しい世界へ歩もうとします。
その一歩は他者からしたらちっぽけに見えるかもしれないけど、それは確かな一歩のような気がしています。
是非、お楽しみください。

松永玲子 コメント

短編映画初出演です。演劇人でもある山西竜矢監督映画作品でご一緒できて至福です。俳優への細かな演出、チャレンジングなスタッフワーク。
ワクワクに満ちた豊かな撮影現場でした。皆様方には、我が息子（役）のある心の動きをじっくり追って見届けて頂けたらと存じます。
いやぁ、面白いなぁ短編映画。

山西竜矢 コメント

今回上映させていただくのは、この秋撮影した短編映画です。今日の社会に当たり前に横たわる問題を、自分らしい語り口と映像で切り出せたと思っています。粒だったキャストと頼もしいスタッフの力で、不思議な奥行きを持った作品になっておりますので、是非スクリーンでお楽しみください。お待ちしております。