映画「
会場は、ナポレオンが率いたアウステルリッツの戦いでの大勝の記念に建てられた凱旋門にも程近い巨大なコンサートホールだ。全米映画俳優組合のストライキが集結したことで、キャスト陣も急遽参加が決定し、映画の舞台にもなったパリを訪れた。フェニックスはステラ・マッカートニーのスーツに身を包み、共演者やスタッフと久々の再会を楽しんだという。なおプレミアには、フェニックスの妻で俳優の
カービーは自身が演じたジョゼフィーヌへの共感を示し「離婚を公にされたときも、大きなプレッシャーの中で帝国の後継者を産むことができなかったときでさえも、ジョゼフィーヌは最後まで威厳を保ち、素晴らしい存在であり続けたと思います」とコメント。ナポレオンの盟友ポール・バラスを演じた
上映会場では軍楽隊のパフォーマンスも実施。スコットが姿を現すと、大きな拍手が送られた。彼は「皆さん、この映画を魅力的に思ってくださることでしょう。私はイギリス人ですが、もっとも有名なフランスの歴史をこの映画に収めました。正しく描けていることを願っています」と呼びかける。さらに「ナポレオンの伝説は、彼の生前と同様に今日でも注目されています。ナポレオンが1821年に亡くなってから、毎週1冊のペースで本が書かれ、それは1万400冊にも上ります。私はジョゼフ・コンラッドの小説をもとに、何年も前に構想を練り始めました。私のフランス文化への情熱が合わさり、ナポレオンへの熱は決して冷めることはありませんでした」と制作への原動力を明かした。
そしてスコットは「幸運にもホアキン・フェニックスをナポレオン、ヴァネッサ・カービーをジョゼフィーヌとして起用することができました。もちろん、ほかの素晴らしいキャストやスタッフたちにも恵まれました。皆さんにぜひ楽しんでいただけることを願っています」と締めくくり、観客やキャストと一緒に上映を見守った。
「ナポレオン」は12月1日に全国で公開。劇場公開後、Apple TV+での配信も予定している。
映画「ナポレオン」予告編2
関連記事
ホアキン・フェニックスの映画作品
リンク
本田孝義 @hontaka1229
リドリー・スコット
「ジョゼフ・コンラッドの小説をもとに、何年も前に構想を練り始めました」
なんという小説だろう。
リドリーのデビュー作『デュエリスト/決闘者』も、コンラッド原作。
リドリー・スコットが語る仏文化とナポレオンへの情熱、新作がパリで世界初上映 https://t.co/o4NM2tYMss