「BAD LANDS」安藤サクラが西成の撮影回想、山田涼介は大阪ロケをうらやむ

「BAD LANDS バッド・ランズ」の大阪凱旋舞台挨拶が本日9月23日に大阪のT・ジョイ梅田で実施。キャストの安藤サクラ、山田涼介（Hey! Say! JUMP）、サリngROCK、田中沙依、山田蟲男、一木美貴子、監督の原田眞人が出席した。

本作は特殊詐欺に加担する姉弟が、思いがけず“億を超える大金”を手にしたことでさまざまな巨悪に追われるクライムサスペンス。姉の橋岡煉梨（ネリ）を安藤、弟の矢代穣（ジョー）を山田が演じた。上映後の興奮冷めやらぬ観客を前にした安藤は「昨日も大阪でイベントをやったので、ホームだと思ってリラックスしています」、山田は「上映後なので、撮影の裏話を共有できたらなと思っています！」、サリngROCKは「映画初出演だったので、このような場に呼んでいただけてびっくりしています。すごく緊張していますが、よろしくお願いいたします！」と挨拶した。

【画像】昨日9月22日に大阪でレッドカーペットを歩いた安藤サクラ、山田涼介、原田眞人

安藤は「西成で撮影したときに、役のビジュアルのせいか『お前許可もろてんのかー』と地元の方に絡まれたんです（笑）。でも悪い感じは全然しなくて、興味を持ってくれたのかなと逆に温かさを感じました」と回想し、原田も「あの街の空気感に合っている、レトロな感じがしたね！」と続ける。関西ロケは滋賀のみだったという山田涼介が「安藤さんのスケジュールには大阪撮影が入っていると聞いて、いいなーとうらやましかったです（笑）」と残念がると、安藤は「でもさっきお好み焼き食べたもんね？」とフォローして姉弟のようなやり取りを見せた。裏社会での黒い仕事を仲介する林田役のサリngROCKは、今回のオファーについて「え、なんで私？と思いました！」と振り返る。それを聞いた原田が「最初、映像に興味がないからって断られたんですよ！」と漏らし、山田涼介も「サリngさんのお芝居を見て、監督、涙流しながら笑ってましたよね？」と追加情報を出す。そして現場では原田からサリngROCKに対し、浪花千栄子さんのモノマネ演技のオーダーがあったことも明らかになった。

黒川博行による原作小説「勁草」刊行時、自ら映画化を志願したほど引き込まれたという原田。キャストたちの演技に関して「これ以上のものは望めない、パーフェクトなものだった！ この2人（安藤と山田）の演技を見て、編集しながら涙ぐんでしまいました」と満足げな表情に。それを見た安藤は「私たち、これ以上できないぐらいがんばったよね！」と、山田涼介・サリngROCKと肩を寄せる。

田中、山田蟲男、一木は大阪在住で、オーディションによって選出されたキャスト。田中は「関西人として、大阪が舞台のかっこいい作品に出られたことがうれしいです。撮影初日に『ようこそ原田組へ』と声を掛けていただけて『すごいところに来たんだな……』と震えました」と吐露し、劇団「突劇金魚」でサリngROCKと一緒に活動している山田蟲男は「初めての映画出演だったので緊張しましたが、サリngもいたので和やかにやらせていただきました」とコメントした。冒頭の重要なシーンに登場する一木が「ちょっとだけ、 安藤さんの方言指導をさせていただきました」と話すと、登壇者たちから「ちょっとだけじゃない！」と総ツッコミを受ける一幕もあった。

最後に山田涼介は「かっこいい日本映画になりました。ここからは皆さんの手で育てていただければうれしいです」、安藤は「皆さんも“共犯者”ですので、身近なお父さん世代にもお声がけいただけたら」と改めてアピールし、イベントの幕を下ろした。