「乃梨子の場合」「夢の女 ユメノヒト」を監督した
瀬々敬久に師事し、ピンク映画から監督としてのキャリアをスタートさせた最後の世代である坂本。8年ぶりとなる新作では、5年前に消えた娘を探し、喪失感を抱えたまま生きる夫妻の姿を描く。涼子は出版社に務める夫の雅之とともに、娘の手がかりを求めて街頭に立ち、道ゆく人に情報提供を呼びかけていた。そんなときチラシの配布を手伝ってくれる莉奈と出会った2人。涼子は子供のいなくなった心の空虚を埋めるかのように、出産を控えた莉奈との交流にのめり込んでいく。
「夏の娘たち~ひめごと~」の
新潮社主催の「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞した作家の上村裕香は「映画は時間。わたしたちはスクリーンの前で、各々の人生のうちの103分を、平等な時間をすごす。雅之と涼子が失踪した娘を探してきた5年。莉奈が失った9年。いくつもの、止まった時間と動きだした時間の交錯を経て、時のうねりが合流する。わたしたちは、うねりの中にいる」と推薦コメントを寄せた。
映画「二人静か」予告編
坂本礼の映画作品
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川瀬陽太 @YOHTAK
坂本礼の最新作『二人静か』発表出ました。自分にとって大切な作家の新作です。 https://t.co/eh9SlGswIy