現地時間7月13日、ハリウッドで16万人以上の組合員を擁する全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)が、43年ぶりにストライキを決行したことをIndieWireなどが報じた。
最低賃金の引き上げや、AIを通じた画像の不正使用に対する肖像権の保護策、視聴者数に基づいたストリーミング報酬などを求め、メジャー映画会社やテレビ放送網のプロデューサーが所属する全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)との交渉を6月7日から続けてきた全米映画俳優組合。期限であった7月12日までに新たな協定の合意に至らなかったことで、ストライキに入ることを発表した。
先んじて5月1日から全米脚本家組合(WGA)が始めたストライキの影響を受け、ハリウッドでは新作の企画や製作がストップするほか、多くの脚本家たちはスタジオとの契約を停止。2つの労働組合が同時にストライキを起こすのは63年ぶりとなり、俳優たちが加わることで今後は作品のプレミアや映画祭なども中断される恐れがある。
全米映画俳優組合の規則として、ストライキの期間中はあらゆる宣伝への参加を控えなければならない。日本でのプロモーションにも影響が出ることが予想されており、来日を発表していた「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」のトム・クルーズ、「バービー」のマーゴット・ロビー、アメリカ・フェレーラらについては、現在見通しが立っていない。
(情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)
河添 誠 KAWAZOE Makoto @kawazoemakoto
全米俳優組合がストライキ決行、「バービー」など来日プロモーションに影響の可能性も https://t.co/bWIJofvmo3