「生きてるだけで、愛。」「ブギウギ」の
原作は東洋経済オンラインで1億5000万PVを記録した中村淳彦の連載を書籍化したノンフィクション「東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか」。奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生の風俗嬢、日常的にパワハラ・セクハラが横行する職場で耐える派遣OL、明日の生活が見えない高学歴のシングルマザーなどに取材し、貧困に喘ぐ女性たちの個々の生活を見つめている。
ドラマでは趣里が演じる経済誌の契約編集者である雁矢摩子が主人公に。公式のストーリーは「雁矢摩子は離婚を機に復職し、経済誌の契約編集者に。編集長からPVを稼ぐために“女性の貧困”がテーマの連載担当を命じられる。風俗ライターの崎田祐二を紹介されるが、彼の貧困当事者への姿勢に苛立ち、取材方針をめぐって衝突する。そんな中、国立大学医学部に通うため風俗で食いつないでいる広田優花へのインタビュー記事が炎上。一見すると矛盾をはらむ優花の記事。摩子は祐二の反対を押し切り、謝罪と記事の削除を優花に伝えるが、本人の思わぬ言葉に、自身の浅はかさと偏見を痛感する。そしてライターとしての祐二の覚悟を感じた摩子は、肉親の介護、親からの性的虐待、苛烈なパワハラ・モラハラ被害、再雇用の実情、戸籍と就学の問題など、ただ生きることへの困難さを抱える様々な境遇の当事者への取材を共に重ねていく。それは同時に、不安定雇用のもと子育てに奮闘する摩子自身も、“貧困”が他人事ではないという自覚につながっていき……」と発表されている。
脚本はドラマ「ここは今から倫理です。」を手がけた
趣里は原作を読んだときのことを「『知らない』じゃ済まされず、摩子という役を通して何かをしなければ、と本能的に感じました」と明かしながら、「とても難しいテーマでしたが、素敵なキャストの皆様と、丁寧に時間を過ごせた気がしています。私自身、心に留めておかなければいけない現実と、これからも向き合っていきたいと思います。同時に、ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです」と語っている。原作者の中村が連載が始まるきっかけと、主人公の摩子のモデルについて触れたコメントも下記に掲載した。
※崎田祐二の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
中村淳彦 コメント
「東京貧困女子。」は高校時代から知り合いで、でも会話をしたことのない同級生の女性からの電話からはじまっています。「明日から転職するの。非正規だけどね。ねえ、貧困女性の取材をやらない?」と、知り合って30年近くが経って初めて話して連載がはじまりました。
ある取材の帰り、彼女の手首に古いリストカット痕が見えた。傷跡を指して話しかけると、離婚して精神状態が穏やかでなかったこと、原因は自分だったこと、正規職に一度も就けなかったこと、ずっと未来が見えなくて不安だったことを語りだした。東京という大都市でもがく貧困女性たちに自己投影していたことを理解した。
そんな彼女がモデルとなった摩子を、いまを輝く趣里さんが演じて「東京貧困女子。」がドラマ化です。生きづらい彼女たちの現実が一人でも多くに伝わることを願っています!
ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud
趣里の主演で「東京貧困女子。」連続ドラマ化、WOWOWで今秋スタート(コメントあり)
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